お久しぶりです!
まっきーです
気づけばニイニイゼミも鳴き始め、夏真っ盛りですね♪
涼を楽しみながら、この夏を乗り切りましょう!
さて、前回の続きです☆
遊びと感覚の育ち~基礎感覚(触覚・固有覚・前提覚)について~
なぜ子どもたちは遊ぶのか
子どもたちは誰に言われるでもなく、「やってみたい!」「楽しそう!」と思ったことで遊び、
「いいこと思いついた!」と降ってくるようにアイディアであふれて、その子がその子らしくいられる、心地よい時間を過ごします。
遊びというと、身体を目いっぱい過ごす水・砂・泥遊びや、ただただひたすら駆けまわったり、高いところから飛び降りようとしたりすることをイメージすることも多いですが、
お花を摘んだり、折り紙をしたり、外に出て、ぼーっとするのもその子がそう過ごしたいと思っていればそれは「遊び」です。
そういった体を動かす「動」の遊びや、静かに過ごす「静」の遊びを通して、好奇心いっぱいな子どもたちはいろんなことを感じて、興味・関心の幅を拡げていきます。
心の元気タンクいっぱいに遊んだ後は、充電が切れたかのようにぐっすり寝ることもあります。
ただ、翌朝にはその疲れが吹っ飛んで、元気に遊ぶのですから、その回復力もすごいですよね。
幼児期において、「動」でも「静」でも、子どもたちが夢中で取り組んだり、やってみたい!と思うことは、自分自身にとって必要な感覚を伸ばしたいと本人が無意識に思っているからとも言われています。
例えば、ブランコにひたすら夢中になる子や、水道から流れる水をずーっと触っている子も見かけます。
それは、ブランコによって平衡感覚が刺激されることや、水道から流れる水の温度や肌に触れる感触を気持ちよく、時には不思議に思ったりすることで、心がワクワクする(快)の状態になっているので、その遊びを繰り返します。
そうやって、子どもたちは遊びながら感覚を育んでいきます。
基礎感覚(触覚、前庭覚、固有覚)
さて、感覚というと、いわゆる「五感(触覚、味覚、聴覚、視覚、嗅覚)」を思い浮かべますが、実はその土台の感覚として「①(原始)触覚」「②固有覚」「③前庭覚」があります。
触覚は、識別系と原始系に分かれていて、原始系は反射的に取り入れる感覚のことです。
例えば…
識別系
- ポケットにコインが入っていることがわかる。
原始系
- 赤ちゃんが唇にふれたものに吸い付く(吸てつ反射)
- 目をつぶっていても、何かが近づくとその気配を感じる(防衛本能)
原始系は識別系が発達すると表に出なくなってくるといわれますが、触覚過敏の方など、発達の凸凹を抱えている人はそれが大きくなっても表に出てきます。
服の感触が気持ち悪くて着ない。靴を履きたがらないなどなど。
それはその感触が事前にわからないまま肌に触れることで、身体が防衛本能的に働いて拒絶反応を起こすようです。
そういったことを解消するためには、まずはどんな感触なのか、子どもたち自身にわかってもらえるように声掛けをしたり、事前に触ってもらって、どんな感触なのかをわかってもらうことが一つ有効です。(大人でも後ろから氷をいきなり背中に入れられたらびっくりしますが、あらかじめ氷が入れられることがわかっていたらそれほど驚かないと思います)
発達の凸凹に限らず、そういった感覚を育てるのが心から「楽しい!!」と思える遊びです。
触覚でしたら、砂場遊び、水遊び、粘土遊びなどなど、どんな遊びにも関わる感覚かと思います。また、ボディーイメージにもかかわってくる感覚なので、足をこちょこちょしたり、ダンボールハウスの遊びだったり、そういった遊びを通して、自分の身体の部位がどこにあるのか、大きさはどれくらいなのかを認識していきます。
前庭覚はいわゆる「平衡感覚」
走り回る子や、椅子をガタガタする子(昔のまっきーとか(笑 )は自分の身体を支える感覚が育っていないので、動くことでなんとか体勢を保っています。それを我慢させるのは苦痛でしかないので、ブランコとかハンモック、バランスボールに座る遊びなど、少しゆらゆらするような遊びが多いと安心するし、行動が改善されるかもしれません。
固有覚は「力加減」
荷物を持つ、木に登る、鉛筆で字を書く。
そういった時、必ず働いている感覚です。
水の入った紙コップを思い浮かべてみてください。
それをこぼさずに持って、口に運ぶ。
それだけの動作ですが、力を入れすぎると紙コップはつぶれるし、力が少なかったら手から落ちてこぼしてしまいます。
無意識ですが、そういった時に働く感覚のことです。
コップの水をいつもこぼしてしまったり、友達をつい強くたたいてしまったり、鉛筆をいつも折ってしまったり。
そういった子はお相撲ごっこや、登り棒、雲梯、ツイスターゲームなどなど、力を使ったり関節を使ったりする遊びをすると、力加減の感覚も養われます。
一番大切なのは「楽しい!!!」こと
感覚と遊びについて、少しばかりお話させていただきました。
「感覚統合」や「感覚 原始系」などで調べるといろんな情報が載っているので、興味のある方はぜひご覧になってください。
ただ、繰り返しになりますが、「遊び」の本質は「本人がやりたい!」と思えることであり、「楽しい!!!」ことが大前提。
その感覚を伸ばしたいからと無理に遊ばせるのはかえって逆効果になります。
(怖がっているのに、ブランコに無理に乗せるなど。思わぬけがにもつながります)。
こういった知識をもとに、大人ができることは子どもたちが自らやりたいと思える、遊びだせる環境をつくること。
毎日、どこへ行こう?と、保護者のみなさまは試行錯誤されて、楽しい反面気の休まらない時も多いかと思います。
自分も楽しく、ワクワクするような場へ、あるいはほっと一息つけるような場へ子どもたちと一緒にいける。
私自身もそういった遊び場が地域で創れればなと日々遊び場を開催しながら思っています。
まだまだ遊びについても日々勉強中ではありますが、学んだことを、実体験を含めて少しずつ発信していければと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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牧田 康平(まっきー)
〈参考資料〉
☆遊び場・学び場・居場所情報☆
◆あいずの遊び場(雨天中止)
(雨天中止)詳しくはSNS(Instagram、Facebookにて)
①あいずプレーパーク@四季の広場
開催日
毎月第2日曜日 10時~15時
毎月第4日曜日 10時~15時
内容
子どもから大人まで誰でも参加OK!
土、砂、水、ロープ、ダンボールなどなど
つくって壊せる、自分のやってみたい!を表現できる道具であふれている遊び場です♪
今月から、第4日曜日も15時までとなりました!
②にじいろひろば@陽だまりの広場
開催日
毎月第3火曜日 10時~13時
内容
乳幼児親子対象の外遊び事業
乳幼児期だからこそ大切な外遊び。
親子のお外時間にちょっとプラス。みんなでお子様を見守りながらゆっくりお話でもしませんか?
③移動式遊び場(プレーカー)事業
①、②に加え、公園、路地裏、マルシェ、学童、施設などへの遊びの出前もしております。
出張範囲は「北関東3県+埼玉」。詳しくはお問合せください。
※遊び場のボランティアスタッフも募集しています!
子どもたちが自由に遊び、心の原動力となる場づくりを一緒にしていきませんか?
ちょっとした隙間時間でも構いません♪
詳しくはお問合せください。
◆館林市の多様な学び場・安心の場
①まなビバ!シリウス 様
②モンテッソーリ子どものいえ 様
- モンテッソーリ教育を軸とした場
- ウェブサイト
③あかるい未来ネット 様
- 子ども食堂、学び場、遊び場
- ウェブサイト
④よかよか学院 様
◆館林近郊の安心の場
①子どもの居場所OZ
- 足利市:子ども食堂、外遊びの場づくり
- ウェブサイト
②アンシャ
- 桐生市:オルタナティブスクール
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③フリースクールあおば
- 太田市:フリースクール
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④古河ころりんプレーパーク
- 古河市:プレーパーク
- ウェブサイト
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