「らーめんのまち館林」シリーズ、今回は高根町の「やまや食堂」です。お店は国道122号線を太田市方面に向かいとりせん成島店を過ぎるとまもなく右手にあります。館林のラーメン店関係者で知らない人はいないというくらいの老舗店です。何人もの方がこちらのお店で修行して独立されたと聞きます。
やまや食堂
お昼どきだとお店前の駐車場はだいたいいっぱいですが午後2時半過ぎにうかがったので、空いていました。
やはりこのお店で目を引くのは窓側のお座敷席です!これが館林のラーメン屋さんの原風景なのかもしれません。座席はこのほかにカウンター席がずらっとあります。(この写真手前側)
カウンター席から見上げるとメニューが目に飛び込んできます。たくさんあっていつも目移りしてなかなか決められません(苦笑)。
手元にもメニューはあるので、ゆっくり決めましょう。宴会もできますよ。ラーメンだけでなく、ご飯ものから酒のツマミまでなんでもあります。そういえば、昔のラーメン屋さんはだいたいこんなかんじでした。ラーメンだけを出すお店は少なかったですね。今はラーメンだけのお店は珍しくありませんが、それは比較的最近のことだと思います。
迷った末にオーソドックスにラーメンと餃子を注文しました。まずはラーメン。このビジュアル、文句のつけようがありません。澄んだ茶褐色のスープにふぞろいの手打ち麺。具はチャーシュー、メンマにナルト。薬味に刻みネギ。これが両毛のそして館林のラーメンの原型です。
真上から。上から見ても同じですが、ナルトだけ白くて目立ちます。他の具材がいずれも茶系なので、アクセントをくわえるためにナルトを入れるようになったのかもしれません。うどんにかまぼこを入れるのと同じようなかんじです。
麺は細め。佐野のラーメンもそうですが、もともとの手打ち麺は細麺だったのだと思います。佐野の老舗ラーメン屋さんの麺もやはり細いことが多いです。太麺が出てきたのはうどん屋の平野屋支店がラーメンを出すようになってからでしょうか。
館林らーめんの歴史を冊子にまとめたらおもしろそうです。最近はグルメ系の同人誌も多いのでラーメン愛好会的に同人誌を作るのもいいかもしれません。
ちょっと話が脱線しましたが、麺は表面が少しザラッとしたかんじです。この感触が日本蕎麦っぽくもあっておいしいです。
餃子です。薄めの皮です。
タイプとしてはニラの味が強く出ている昔ながらの餃子ですね。昔の餃子はニンニクよりもニラが主張していて、なんというか大人の味でした。私は子供の頃はこの餃子が食べられませんでした。子供の舌には刺激が強すぎたのでしょう。大人になってからはニラもニンニクも大好きになり、このニラの風味が強く出た餃子を食べるとなつかしさを感じます。
ごちそうさまでした。
食事中に、お店に年配の女性の方が訪ねてきました。なんでも病院帰りで立ち寄ったとか。お店がたまり場のようになっているんですね。お店の方と話をして帰って行かれました。そうやって客とか関係なく自然とコミュニケーションを取られているのがいいですね。館林には他にも何軒かコミュニティスペースのようになっている飲食店がありますが、いつまでも続いてほしいと思います。
- 住所
- 館林市高根町449
- 営業時間
- 11:00〜20:30
- 定休日
- 毎週月曜日、第3火曜日
- 関連サイト
- やまや食堂(ラーメンデータベース)