先月から桐生市黒保根地区のキャンプ場めぐりをやっています。
6月に花見ヶ原森林公園キャンプ場に行きました。林間サイトで涼しくていいところでした♪
さて、今回は黒保根地区もうひとつのキャンプ場「利平茶屋森林公園キャンプ場」に行ってきました。それも徒歩でです。徒歩でキャンプは初めての経験です。標高約1000mのキャンプ場、最寄りの水沼駅からは10kmほどあり、徒歩で行くなんて全く考えていなかったのですが、桐生市の地域おこし協力隊の方のブログで「ふれあいタクシー」なるものを見つけて、「これ使えそう」と思い、徒歩キャンプをやってみることにしました。
- 事前に電話予約
- 朝と夕方は定時定路線運行(運行経路場で自由に乗り降りできる)
- 日中はオンデマンド運行
- オンデマンド運行は黒保根地区内のみ運行(黒保根町外へは行かない)
こんなかんじです。詳しくは桐生市のサイトで確認できます。
利平茶屋森林公園の施設案内でもふれあいタクシーの利用方法の説明があったので、これは間違いなく使える手段だと確認できたので、予約してみました。
予約はフリーダイヤルで受付時間は7時~19時です。帰りの予定が決まっている場合は往復両方の予約が一度にできます。私もそうしました。これで交通手段の確保は完了です。では出発です!
利平茶屋森林公園キャンプ場
今回は鉄道とふれあいタクシーと徒歩で移動します。
まずは東武鉄道を乗り継いで桐生線相老駅に移動。
相老駅でわたらせ渓谷鐵道に乗り継ぎです。相老駅周辺で食料などの買い物ができるか調べてみましたが、徒歩20分ほどのところにスーパーのカスミとヤオコーがありましたが、移動と買い物で1時間以上かかりそうなので止めて家から持っていく作戦に変更しました。
これから向かう水沼駅からキャンプ場までの区間に買い物ができそうなお店は見つけられなかったので、気をつけたほうがいいと思います。
わたらせ渓谷鐵道に乗って水沼駅に向かいます。鉄道はおおむね渡良瀬川に沿って進みますが、地形が険しくトンネルが多いです。あまり眺望が望めない区間ですね。
相老駅から30分ほどで水沼駅に到着です。
ふれあいタクシー到着!(これはキャンプ場に着いた時に撮影😅)
この時に同乗の方がひとりいました。その方の行き先がキャンプ場より手前だったので、まずそちらに行き、そこからは乗客は私ひとりになりました。
とても快適な車でキャンプ場に到着です。
約10kmの山道を300円で快適に移動できます😆
管理棟で受付を済ませます。
費用は
- テント1張 830円
- 管理費大人1人 200円
- 入園料大人1人 200円
合計1,230円です。花見ヶ原森林公園キャンプ場とまったく同じですね。
人数が増えると管理人入園料がその分かかります。大人の場合は200+200=400円ですね。タープを張る場合は別途830円かかります。要するに、テントとタープは1張830円かかるということです。
薪は1束200円と格安です。2束買いました。炭も売っています。
レンタル品は鉄板・飯ごう・網
飲料水の自販機は故障なのか販売停止になっていました。
そうそう、キャンプ場の方にふれあいタクシーで来たと話したところ、「そんな方はあなたが初めてです」と言われました😅
そんなもんなんですねえ。こんなに便利なのに。
キャンプ場の方に場内の説明をしてもらいました。
キャンプサイトは管理棟から300mほど移動したところにあります。峠のようにくねくねした道を登る必要があります。車だと、キャンプサイトまで入れます。徒歩の場合はこれを歩く必要があります。
トイレは3ヶ所ありますが、キャンプサイト脇は和式トイレです。洋式トイレはそこから200m下ったところにあります。こちらはきれいですが、そのためにキャンプサイトから移動するのはちょっと面倒ですね。
これが管理棟とキャンプサイトの間にある水洗洋式トイレです。キャンプサイトからは200mほどある上に、道が傾斜のあるじゃり道なので、ちょっと大変ですねえ。
ずんずん歩きます。車用に作られているので、あまり歩きやすくはないです。雨が降るとちょっといやかも(翌朝降りました😅)
道は左の方に続いていますが、まっすぐ進むと鳥居峠を通って赤城山山頂に向かいます。登山道ですね。登山する予定はないので左に。
キャンプサイトはこの上です。左からぐるっと回り込みます。
キャンプサイトその1。地図に芝生広場と書いてある場所です。そんなに広くないです。テント10も張ったらいっぱいいっぱいでしょうね。
キャンプサイトは川を渡ったところにもあります。
川を渡ると林間サイト。さきほどのサイトとは雰囲気が全く違います。気に入ったのでこちらに張ることにします。
ここにしよう!
と思ったのですが、いざテントを張ろうとすると、ペグがスポスポ抜けてしまう!💦
砂状の土地なんですね。この日に持ってきたのは一番軽いテント、徒歩キャンプだったのでなるべく軽量コンパクトな装備にしたかったのでこのテントを選んだのですが、都合が歩いことに非自立式テントなので、ペグが刺さらないとにっちもさっちもいかない!
というわけで、あっさり断念して芝生広場に設営します。こちらもわりと砂状の土なんですが、どうにかペグが刺さりました。
こんなかんじで。
キャンプサイト脇にあるトイレです。和式で、女性にはちょっと厳しいかなあと思いました。
これは改善してほしいところ。(利平茶屋森林公園は令和5年度から指定管理者が運営することが決まっているので、改善される可能性はあると思います。)
大きなあずまやと水洗い場があります。このあずまやは荒天時に役立ちます。雷のときなどは芝生広場は危険なのでここに逃げ込みましょう。(私は翌日助けられました)
食事は道中での食料調達が難しかったので、ぽれぽれで冷凍餃子とラーメンを買って持ってきました。ラーメン屋さんの冷凍スープのラーメンはキャンプメシとしてすばらしいと思います。凝った料理を作るのは大変、だけどカップラーメンやレトルトだけじゃねえという場合にはベストチョイスなんじゃないかと思います。なんといってもおいしいし。
ラーメンもいただきます。スープを盛大に吹きこぼしましたがキニシナイ気にしない💦
このあと夜中まで焚き火をしました。ここはずっと川の流れる音がけっこうな音量で聞こえるので、少々音を出しても迷惑をかけることがありません。それをメリットと思うか、川の音がうるさいと思うかは人それぞれだと思いますが、川の音でも音がするのは嫌だという方はもうひとつのキャンプ場に行かれたほうがいいと思います。
もちろん、川の音がするからといって騒ぐのはダメですよ。それは当然のことです。
というわけで、夜更かしして寝ましたが、朝雨音に起こされました。雨かあ。
降りが激しくなってからでは撤収が大変になるので、とりあえず荷物をあずまやに移動します。いきなりこのあずまやが役に立ってくれました。
テントを乾かしつつ、あずまやの周りを歩いてみると、裏側にこんな坂がありました。
かなりの急坂です。あとから知ったのですが、これは赤城登山鉄道利平茶屋駅のホーム跡だそうです。ここから赤城山頂駅までケーブルカーが走っていたんですね。
そしてこのあずまやのところに利平茶屋駅の駅舎があったようです。
赤城登山鉄道は東武鉄道が赤城山観光開発のために手掛けたそうで、ケーブルカー開業後に浅草駅から赤城駅まで直通急行列車の運行を始め、桐生駅から赤城駅経由で利平茶屋駅まで路線バスを運行していたそうです。利平茶屋までの道は今でもけっこう厳しいものですが、当時はどんな道路状況だったのでしょうね。
結局、東武鉄道の計画はあまりうまくいかず、赤城登山鉄道は1957年開業から11年後の1968年に廃止されました。浅草-赤城直通急行列車は観光列車ではなくビジネス列車として今は特急「りょうもう」として残っています。
脱線しましたが、あずまやで濡れることなく撤収完了し、管理棟まで降りてタクシーを待ちます。
まもなくふれあいタクシーが到着。水沼駅まで移動します。うーん、とても快適。運転しなくていいのは素晴らしい!
水沼駅には温泉があるのでお風呂に入って帰ります。
いいお湯でした。この施設もなかなか風情があります。
まだ鉄道が来るまで時間があったので駅前のはやぶさ食堂でごはんをいただきます。ここは大盛りで有名らしいです。特にカツカレーはラーメンの丼に入ってるそうです。
そんなには食べられないので、ソースカツ丼をいただきました。これも多いぞ!💦
これぞソースカツ丼という味わいでおいしかったです。食後にコーヒーゼリーもいただきました。ごちそうさまでした。
この後は、相老駅で東武線に乗り換えて館林に帰りました。
初めての徒歩キャンプ、雨も降りましたが、なかなか上々の出来だったのではないかと思います。
ふれあいタクシーは利平茶屋森林公園キャンプ場・花見ヶ原森林公園キャンプ場ともにエリア内なので徒歩キャンプしたい方にはおすすめです。
花見ヶ原森林公園キャンプ場に行った時の記事です。参考にどうぞ。
リンク
予約はなっぷから
利平茶屋森林公園 | 日本最大級のキャンプ場検索・予約サイト【なっぷ】
ふれあいタクシー
桐生市では利平茶屋森林公園の指定管理者を募集しています。キャンプ場を含めて来年度からは指定管理者による運営になる予定です。なので、キャンプ場もなんらかの変更がある可能性が高いです。