【第13回】館林市に冒険遊び場を創りたい ~子どもたちにとっての「居場所」を考えてみる~

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こんにちは。
プレーリーダー(PL)のまっきーです。

森の中で遊んじゃいました(笑
山の中と思いきや、何を隠そう多々良沼公園内の一角にある場所なんです^^

4月2日のあいずプレーパーク活動報告

4/2に開催した、あいずプレーパークの会場整備中の一コマ。
4/2の様子はこちらです。

木登りからロープ遊び、ダンボール遊びなどなど、約40組120名の皆さんで遊び込みました!
詳細はあいずのHPFacebookページをご覧ください。

4月のプレーパーク開催のお知らせ

また、平成の終わりにはつつじが岡公園でプレーパークを開催予定です♪
ご縁をいただき、29日(月・祝)にはコミクルのブースで、
30日(火)にはあいずの単独で開催いたします。

『コミクルフェスタ! in つつじまつり』フライヤー表

『コミクルフェスタ! in つつじまつり』フライヤー裏

プレーパーク事業は今年度、小・中学校の長期休みに開催予定ですので、お楽しみに♪

「居場所」について

さて、今回は昨今社会問題としてメディアで叫ばれている「居場所」について考えていきたいと思います。

突然ですが、自分に「居場所」はあるだろうか?

この問いに自問自答するところから、私は始めました。

自分にとっての居場所ってなんだろう…。
どんな空間を心地よいと思うのだろう…。
そもそも「居場所」ってなんだ?

子どもの貧困の視点から居場所について述べているものがこちら。
子どもの貧困「居場所」とは何か?居場所が提供するもの、そして問うもの。(著:湯浅誠氏)

そして、上記とは別で、私の実体験から考える居場所について、次に述べます。

まずキーワードとして3つ挙げるとしたら、次のようになります。

「関係性」 「自己価値観」 「機会と時間」

関係性

これは、ヒト、モノ、コトすべてにつながりますが、何より重要なのは「ヒトとの関係性」だと感じています。

児童センターに勤めていた時、両親が共働きで、朝食も食べずに毎週土日遊びに来ていた小学1年生の女の子。お昼も持たず、持ってくるのはポテトチップスなどのお菓子だけでした。

冒険松原あそび場に毎日のように遊びに来る小学6年生の男の子。たった5分でも、プレーリーダーとおしゃべりしに来ます。しかし、学校の休み時間、トイレにひきこもって同級生とのコミュニケーションはとることができません。

「家にいても暇だから、何となく来た。」そういう中学生男子。太鼓部、卓球部に所属しながらもあまり人と話すことが得意ではなく、学校でも孤立気味…。

そんな子ども達が、「遊び場」には来ます。遊び場に来ているときはそういったことはあまりわからない。素の自分でいられる環境なので、本人たちも安心しているから。
ただ、その子と話しているうちに、遊んでいるうちに、信頼関係が築けたとき、「実はさ…」と話してくれる時が来るときがあります。

『あそこに行けばあいつがいる。行ってみるか。』

そんな、「心の拠り所」として存在するヒト。安心感を育む関係性が居場所の一つとあると思います。

自己価値観

自分が安心していられる場所はその場が「自分を受け入れてくれる空間」であること。
「自分がいていいんだ!」「ここにいたい!」
そう「自分」という存在に価値を感じる空間が居場所として機能すると思っています。

ここは自分の経験談となります。
私自身にとって「ボランティア活動」は「居場所」そのものでした。

幼児期より多動で、注意力散漫。面白いと思ったことにはすぐに飛びつく。
幼稚園時代は隣の保育園に侵入しては保育士の先生に気づかれ、逃げろー!と幼稚園へ逃げかえるのを面白がっていた問題児でした(笑

そんな自分が小学校中学年より、堅物の学級委員となり、融通が利かなくなり、口と図体だけでかい男。人とのコミュニケーションがうまく取れず、小・中・高・大学となかなか深い人間関係を築くことができませんでした。それでも、家庭、クラスメイト、先生に恵まれたことで、学校には楽しく行っていました。

そんな中、理想ばかり高く、何をやっても中途半端だった自分が、3.11のボランティア活動に参加させていただきます。当時は学生という立場で周りに乗っかってのボランティア活動でした。
一緒に活動していたのは社会人の方ばかりだったので、話すのもとても楽しい。
射的などの遊びブースを通して子どもたちや地域の皆さんが楽しんでいる姿に充実感を覚える。
そして下町夜市へのボランティアによる参加。
そこで様々な人とふれあい、自然とボランティア活動をしている自分を好きになっていきました。
自分がイキイキしていると、接する方々もどこか楽しそうな気がして、やりがいしかありません。
そんな体験が、今につながっているのは確かです。

「牧田」という個人を、受け入れてくれる場が、素の自分でいられる場が、そこにはありました。

機会と時間

その居場所については、時間を気にせず、その場に行くことができる「時間」が必要だと考えます。
上記2点の話でも、本人がその場に気づく「機会」と、行くことができる「時間」が保障されていなければ、居場所として機能しないと思っております。
そこで、必要となってくるのは周囲の「理解」と「協力」だと思っています。
私に至っては、一番に家族の理解と協力なしにはボランティア活動をすることはできませんでした。
このことについて、両親には本当に感謝しています。

今、居場所がなく、困っている人、あるいは困っていることにすら気づけていない人たちについて、周囲の人たちが本人を理解し、本人にとってどのような場が必要なのか、ちょっとした言葉や態度から感じ、考え、その場に気づく機会をつくる。そして、行動できる環境と時間をつくる。

それが居場所を考える、居場所の一つとして存在する「冒険遊び場」で働く自分が大切にしたいことです。

年度初めから長文となってしまいました(汗
ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。

今、考える居場所についての「主観」を述べました。
私自身、有識者でもないですし、このことについての根拠は自分の実体験しかありません。

ただ、ここまで読んでいただいたみなさんにとって、居場所について、世間一般に言われていることだけではなく、自分事として考える機会の1つとなれば幸いです。

これからも、あいずの活動を中心として寄稿させていただこうと思いますので、
平成から令和となっても読んでいただけるとうれしいです。

これからもよろしくお願いします。

あいずからのお知らせなど

あいずのミッション(使命)

  • 『誰もが安心して、自分らしくいられる社会の創生』

ビジョン(将来像)

  • 『3つのあい(eyeI、愛)』
  • Eye: 地域で地域の子ども達を見守る社会の実現
  • I:誰もが持ってる「個性」が伸びる社会の実現
  • :自分を認め、相手を認め、誰もが互いを尊重しあえる「愛」あふれる社会の実現

今後の予定

時系列でお伝えします

  1. 4月29日(月・祝)10:00~16:00@つつじが岡公園
    コミクルでプレーワーク(のびのび広場)
  2. 4月30日(火) 10:00~15:00@つつじが岡公園
    あいずプレーパーク

進捗は、適宜更新しているFacebookページをご覧ください。
今後ともよろしくお願いいたします。

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