民間人は副市長になれないのか問題

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あまりこういう話題は触れたくはないですが、まあやっておこうかなあと(沈んだ気持ち)

2020年3月6日の館林市議会本会議で須藤和臣市長が提出した副市長の人事案を賛成少数で否決としました。

館林市議会、副市長人事案に不同意 慣例破る民間登用に反発 /群馬 – 毎日新聞

賛成・反対は各議員が決めることなのでとやかく言うことではありませんが、その反対理由が引っかかったので、取り上げてみます。

(すぐに記事にしなかったのはぶっちゃけてしまうと記事を読んで頭に血が上ったので、怒りに任せて書いてはいけないなと思ったからです😅😅😅今は冷静ですよ👼👼👼)

館林市副市長問題

副市長は自治体首長が指名して、市議会の同意を得て選任されます。これは地方自治法で定められています。

今回の場合は、市長が元邑楽町議の小林慈由氏(邑楽町)を副市長に指名した人事案を市議会が同意しなかったため選任されなかった。こういうことです。

なので、当面は副市長不在の館林市政ということになります。

副市長がいなくて大丈夫なの?と思われるでしょうが、こうしたことは往々にして起こります。大丈夫かどうかというと、ダメというわけにはいかないので、どうにかするんですね。なので「じゃあ副市長なんかいらないんじゃね?」という意見もありです。実際に副市長を置かない自治体もあります。

気になった反対意見を見てみましょう。

「行政経験皆無で市長の代行が務まるのか」(毎日新聞より)

そのそも市長は公選制で行政経験は問われません。その代行者に行政経験を求めるのはあまり根拠が無いです。今まではそうだったという慣例が根拠ということなのでしょうが、でもそれは差別になりかねません。

「市外の人材を登用する必然性が理解できない」(毎日新聞より)

副市長は市内の人でないとなれないという法は無いです。条例でそうした制約を設けることはできるのでしょうか。よくあるのは中央省庁からの出向です。この場合は行政経験ありということになりますが。

「行政経験が皆無で、本市との関わりもほとんどない。参考資料や提案説明だけで賢明な判断、納得できる選択をするのは難しい」(上毛新聞より)

前半部分は先の意見と同じですね。後半について、説明が必要なのはわかりますし、市長がしっかり受け止める必要があるでしょう。

実際に議会で市長がどのような資料を提出し説明をしたのかわからないので、それは知りたいです。

議会での説明はいずれ議事録が公開されるのでそれまで待ちますが、市長が小林氏を副市長に指名したその考えや根拠は広く公表して市民の意見を汲み上げる必要はあるでしょう。

また、民間人であるからとか市外の人であるからということは反対理由としては根拠が無いばかりか、差別となりかねないので、各議員の方にはよく考えた上で発言していただきたいです。

この問題は、館林市民のみなさんが市政を考えるきっかけになればいいんじゃないかなと。そしてうまく解決したらいいですね😁