7月29日、山本一太群馬県知事は定例記者会見を行いました。
20210729山本一太群馬県知事定例記者会見 – YouTube
その中から、新型コロナウイルス関連の内容をまとめました。
※記事内画像はモニター資料からの引用です。
群馬県警戒度「3」へ引き上げ
新規感染者が急増しています。本日7月29日の群馬県内の新規感染者数は103人。100人越えは5月12日以来です。
それに伴う措置として、8月2日より警戒度が「3」に引き上げられます。なお、警戒度は今後の感染状況によってはさらなる引き上げされる可能性があります。
期間
8月2日(月)~8月15日(日)
※警戒度は期間終了を待たずしてさらに引き上げられることがあります。
要請内容
営業時短要請はありません。
県民に対して
一部自粛
- 感染防止対策が取られていない場所への移動は自粛
- 高齢者・基礎疾患者の不要不急の外出は自粛
事業者に対して
- テレワーク5割目標
- 高齢者施設や病院等での直接面会は禁止
県外移動について
- 「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」対象の6地域への移動は極力控える
- その他感染が拡大している地域(1道1府16県)への移動は特に慎重に
※直近1週間の感染者数が人口10万人あたり10人以上
新規感染者の状況
年代別
最近の感染拡大傾向は、ワクチン接種が進んでいない30代以下の世代が7割近くを占めています。
新規感染者のほとんどがワクチン未接種。
20~30代新規感染者の状況(推定感染経路別)
6割近くを占める20~30代新規感染者で感染経路不明の人の行動歴から見た、感染の可能性(どこで感染した可能性があるか)です。
県外往来と夜の街・会食が感染が疑われる行動歴として指摘されています。
1週間で夜の街でのクラスターが2件発生しました。
知事からの緊急メッセージ(特に20代・30代に向けて)
以上のような調査結果を受けて、山本知事は緊急メッセージを出しました。
特に20代・30代の皆さまへ
県外移動
- 極力控える 「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」
- 特に慎重に その他感染が拡大している地域
夜の街
- 大人数・長時間の会食は控える
ワクチン接種
- 積極的にご検討ください
ワクチンの副反応について
若者の間でワクチン接種を敬遠する動きがあることを受けて、ワクチンの副反応についての説明がありました。
およそ9割の方は副反応があります。そのほとんどが数日で解消します。
副反応とワクチンの効果どちらのメリットが大きいか、考えるべきでしょう。
現在の新規感染者の9割はワクチン未接種です。
県内の感染状況
直近1週間で亡くなった方はいません。
新規感染者数の推移
今週は334人。先週は103人。
新規感染者数は倍々ゲームが3倍増になってしまいました。
新規感染者のワクチン接種状況
直近1週間の新規感染者のワクチン接種状況のデータです。
247人中ワクチン未接種216人 1回のみ 26人 2回 5人。
新規感染者数が急増していますが、ワクチン未接種の方が9割近いという状況に変わりはありません。ワクチンの効果があると言えます。
また、2回接種を受けた方の感染が5人。ワクチン効果は100%ではないということがわかりません。それでも、重症化を防ぐことが期待できますので、ワクチンを受けるメリットは大きいです。
警戒度移行の判断基準:感染状況
警戒度引き上げや引き下げをする際の判断基準となる数値です。
新規感染者数の基準値は1日平均20人。
現在値は35.3人/日。
経路不明の感染者数の基準値は50%。
現在値は55.5%。
検査の陽性率の基準値は7%。
現在値は6.2%。
警戒度移行の判断基準:医療提供体制
人工呼吸器使用の基準値は74台中38台。
現在値は2台。先週は0台。
うちECMO使用の基準値は12台中5台。
現在値は0台。先週は0台。
病床の稼働率の基準値は警戒度2で15%、3で40%、4で70%。
現在値は24.3%。先週から急上昇し、警戒度2の水準を越えました。
宿泊療養施設の稼働状況は971室中108人。先週から3倍増。
10万人当たりの新規感染者数:保健所管内別
保健所管内ごとの新規感染状況です。
館林・大田・前橋・高崎保健所管内での感染が非常に増えています。
保健所からの報告として、最近は発熱があってもすぐに検診を受けないケースが増えているそうです。家庭内感染を防ぐためにも症状を自覚したら速やかに検診を受けましょう。
県営ワクチン接種センターの稼働状況
県央ワクチン接種センター、東毛ワクチン接種センターの接種実績は以下の通り
累計 205,745人(群馬モデル除く)
- 県央 154,206人
- 東毛 51,539人
稼働率
- 直近1週間 86.3%
群馬モデル接種実績(ワクチン接種センターを活用した職域接種プラン)
累計 14,726人
群馬県のワクチン接種率
高齢者のワクチン接種は概ね達成
群馬県の高齢者接種率は
1回 87.89%
2回 75.52%
ワクチン接種を希望する高齢者は78.5%。
ということで、「7月末までに希望する高齢者すべての接種を完了」の目標は概ね達成としました。
今後は、64歳以下のワクチン接種が課題になります。
県全体の接種率
県全体(18歳以上)の1回目の接種率です。()内は全国平均。
1回目の接種率は43.66%(37.92%)。都道府県別順位は9位(先週は16位)。
2回目の接種率は28.78%(26.93%)。都道府県別順位は27位。
1回目、2回目とも、関東ではトップです。
ワクチン接種を受けよう
群馬県で、7月27日までに2回のワクチン接種を受けた人は約56万人。うち、接種後に感染した方は10人。
これは、ワクチン効果を数値として表したデータです。
ワクチンには効果があります。ワクチン接種が可能な方はぜひ受けていただきたいと思います。
私は県央ワクチン接種センターで受けました。昨日2回目の接種が完了しました。
県央ワクチン接種センターはとても管理が行き届いていて、すばらしいと思いました。東毛と合わせてぜひ活用してください。