6月10日、山本一太群馬県知事は定例記者会見を行いました。
20210610山本一太群馬県知事定例記者会見 – YouTube
その中から、新型コロナウイルス関連の内容をまとめました。
※記事内画像はYouTube映像からの引用です。
警戒度は「4」リバウンド防止のための1週間
6月13日で群馬県へのまん延防止等重点措置は解除となりますが、その後1週間、全県の警戒度は「4」のまま、時短要請が続きます(飲食店等のみ対象)
これはまん延防止等重点措置が解けた後の反動を防止するための措置です。
簡単に言うと、まん延防止等重点措置の前の状態に戻るということですね。
関連リンク
群馬・石川・熊本のまん延防止、13日に解除 政府決定 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
県民への要請
期間
6月14日(月)~6月20日(日)
対象
県内全域
要請内容
日用品の買い物、通勤・通学・通院等を除き不要不急の外出自粛
特に20時以降の外出は控える
飲食店等への時短要請
期間
6月14日(月)~6月20日(日)
対象地域
県内全域
要請内容
営業は20時まで
※酒類提供は19時まで
協力金
協力金は1日あたり2.5~7.5万円
※「ストップコロナ」対策認定店は営業可能(接待を伴う飲食店は除く)
県有施設の対応
まん延防止等重点措置期間中に閉館していた美術館・博物館などは再開します。
学校等は通常登校。
まん延防止等重点措置期間中の見回り調査結果
まん延防止等重点措置対象地域で時短要請に応じなかった(6月9日現在営業を継続している店舗)は12件。
県HPにて店舗名を公表します。
この措置は、要請に応じている店舗との公平性の観点から公表すると決定したとのことです。
公表に至るまでのやりとりについては、会見の質疑応答の中で明らかにされています。
東毛ワクチン接種センター運用状況
6月1日から9日の期間
接種実績は5,565人
稼働率は1日平均87.0%
今後、稼働状況を見ながら、エッセンシャルワーカー等への積極的な活用を進めるとしています。
ワクチンロスゼロバンク開始
ワクチン接種において、残余ワクチンが発生することがあります。東毛ワクチンセンターで残余ワクチンが発生した場合、無駄なく使用するために、ワクチンロスゼロバンクを開始することが発表されました。
事前登録をした方に、残余ワクチンが発生した場合に電話で連絡が行きます。
登録対象者は
- 東毛9市町に住民票があり、接種券を持っている方
- 概ね30分以内に、会場に来場可能な方
となっています。現時点では接種券は高齢者のみに配布されていますが、今後は一般の方への配布も始まりますので、その時は一般の方でもワクチンロスゼロバンクへの登録が可能になると思われます。
受付開始は6月12日(土)、ぐんま電子申請受付システム、ぐんま県営ワクチン接種センター問い合わせ窓口(0570-001-720)での受付となります。
県央ワクチン接種センターの運用について
当初6月下旬とされていた、運用開始日が前倒しされて、6月17日(木)から運用開始となります。
県央ワクチン接種センターの概要
稼働初日6月17日(木) 300人/日 から開始
6月26日(土)までに 3,000人/日
その後最大で 1万人/日を目指すとしています。
一般接種は6月21日(月)から開始
予約は17日(木)からLINEで受付開始
ただし、稼働当初はエッセンシャルワーカー優先となります。
県央ワクチン接種センターで接種を受けるには市町村が発行する接種券が必要です。接種券は早い市町村では来週から配布が始まります。
また、県央ワクチンセンターで知事と県幹部が接種を受けることを明らかにしました。
危機管理上の観点からとの説明がありました。
県内の高齢者ワクチン接種率
6月8日時点のデータです。
1回目のワクチン接種を完了した方が全体の27.14%(17.25%)。2回目まで接種完了した方が3.38%(1.47%)。※カッコ内は先週の数値。
1日の接種数は、6月1日(火)の時点では10,193人、6月8日(火)の時点では11,906人に増加しています。
県内の感染状況
まん延防止等重点措置適用から26日が経過しました。
1週間で県内で亡くなった方は7名。
新規感染者数の推移
直近1週間の新規感染者数は先週の140人から80人まで半減しました。その前の週も半減しているので、2週間でおよそ1/4まで減少しました。
警戒度移行の判断基準:感染状況
警戒度引き上げや引き下げをする際の判断基準となる数値です。
新規感染者数の基準値は1日平均20人。
現在値は12.9人/日。ようやく基準値を下回りました。
経路不明の感染者数の基準値は50%。
現在値は22.2%。
検査の陽性率の基準値は7%。
現在値は2.4%。
新規感染者の状況(年代別)
2,30代の割合が高くなっています。
その世代の感染状況は知人友人から感染するケースが4割を占めます。身近なところでの感染が発生しています。
新規感染者の状況(推定感染経路別)
家庭内の感染が多い状況が続いています。
若い世代の知人友人からの感染も多いですが、換気が大事であることが見て取れます。
エアコンを付けても換気をすることで室内での感染リスクを下げることができます。
警戒度移行の判断基準:医療提供体制
人工呼吸器使用の基準値は74台中38台。
現在値は12台。先週は18台。
うちECMO使用の基準値は12台中5台。
現在値は2台。先週は1台。
人工呼吸器の稼働には多数の医療スタッフが必要です。人工呼吸器の使用率が上がるということは医療現場への負担が跳ね上がるということでもあります。
病床の稼働率の基準値は警戒度2で15%、3で40%、4で70%。
現在値は25.3%。先週の39.0%から14ポイント程度下がりました。
宿泊療養施設の稼働状況は971室中55人。
10万人当たりの新規感染者数:保健所管内別
人口10万人あたりの保健所ごとの新規感染者数です。
先週に引き続き減少傾向にあります。
概ね順調に推移していますが、懸念事項は変異株の動向ですね。
集団感染事例紹介
県内で発生した集団感染事例です。ある企業の社員が2人が車に同乗して1時間程の出張をしました。後日、別の社員と同乗して営業回りを2時間程しました。営業先で打ち合わせ。その後、少なくとも社内で5人感染、営業先で1人感染したという事例です。
自動車は密閉空間になりやすく、マスクをしていてもエアロゾルが滞留しやすくなります。自動車内や室内ではマスクをしていても換気を十分に行う必要があります。
その他
質疑応答で、部活動のことや、愛郷ぐんまプロジェクトの今後のことなどについて、説明などありました。YouTubeで視聴できます。