7月8日、山本一太群馬県知事は定例記者会見を行いました。
20210708山本一太群馬県知事定例記者会見 – YouTube
その中から、新型コロナウイルス関連の内容をまとめました。
※記事内画像はモニター資料からの引用です。
県央ワクチン接種センター
県央ワクチン接種センターの稼働状況
高い稼働率を維持しています。
7月7日時点で
接種実績 累計 38,328人 直近1週間は 22,050人
稼働率 直近1週間の1日平均 89.6%
※群馬モデル除く
群馬モデルは6月26日から開始。7月7日までに累計 968人 直近1週間は 1,618人
※群馬モデルとは、県央センターでの職域接種のことです。
予約状況
50代が一番多く、次いで40代。40,50代で全体の60%近くを占めています。30代以下の若年層の予約が少ないです。
県央ワクチン接種センターの今度の稼働予定
前橋赤十字病院と群馬大学が運営するブースが増え、7月17日から6ブース体制になります。
先週6月30日会見のモニター資料を見てみましょう。
7月12日から、5ブース1日6,100人、7月17日から6ブース7,300人体制になります。それに伴い、一般枠も増加されると思われます。
職域接種プラン(群馬モデル)は7月9日まで受付
Gメッセ群馬の施設を利用できる職域接種プラン(群馬モデル)は7月8日時点で9件の申込みがあり、10日から株式会社ヨコオ(約2,000名)、17日から群馬大学(約4,000名)の職域接種が始まります。
なお、職域接種の申込みは7月9日まで受け付けています。
東毛ワクチン接種センター
東毛ワクチン接種センターの稼働状況
こちらも非常に高い稼働率です。
7月7日時点で
接種実績 累計 29,570人 直近1週間は 6,894人
稼働率 直近1週間の1日平均 98.5%
東毛ワクチン接種センターでは、7月6日受付、7月13日以降接種分から64歳以下の方へのワクチン接種を開始します。
予約は群馬県公式LINEから。
ワクチン供給について
供給量が減少しているファイザー製ワクチンについて、山本知事は河野大臣に面会して要望を伝えたところ、大臣から「ワクチン配分実績を鑑みると一定量の在庫があるのではないか」と指摘を受け、県内の在庫調査を進めていると述べました。正確な情報を把握し、必要な対策を講じていくとしました。
データ上は、市町村に配分されたファイザー製ワクチンの半数ほどが残っていることになるそうです。ただ、まだ入力されていないデータがある場合はこの限りではなく、未入力のデータ、市町村在庫、医療機関在庫について、今週中に調査するとしています。
なお、県央ワクチン接種センター、東毛ワクチン接種センターで使用しているモデルナ製ワクチンに関しては9月末までの分はすでに確保しているとのことです。
すでに目標としている、高齢者接種7月末までの完了と、全体の11月末までの完了のスケジュールに関しては変更なく、「前倒しできるよう頑張る」としました。
群馬県のワクチン接種率
高齢者ワクチンの接種率
群馬県の高齢者接種率です。()内は全国平均。
1回目の接種率は76.42%(71.49%)。都道府県別順位は11位(先週は10位)。
2回めの接種率は39.99%(40.40%)。都道府県別順位は30位(先週は31位)。
先週から引き続き1回目の接種率が高いので、2回目の接種率はさらに加速していくと予想されます。
県全体の接種率
県全体(18歳以上)の1回目の接種率です。()内は全国平均。
1回目の接種率は30.34%(27.17%)。都道府県別順位は24位(先週は23位)。
県内の感染状況
警戒度は3から2へ
新規感染者数の推移
今週は29人。先週は24人。
警戒度移行の判断基準:感染状況
警戒度引き上げや引き下げをする際の判断基準となる数値です。
新規感染者数の基準値は1日平均20人。
現在値は3.4人/日。
経路不明の感染者数の基準値は50%。
現在値は54.2%。
検査の陽性率の基準値は7%。
現在値は0.8%。
新規感染者の状況(年代別)
60歳代以上の新規感染が大幅に減少しています。ワクチン接種が進んだ効果の可能性がありますが、まだ十分な検証がなされていないため断定はできません。
接種率と感染者数の相関関係はまだ明確にはなっていませんが、先行してワクチン接種を受けた医療従事者の感染はここ1ヶ月ほどほぼ起きていないので、ワクチン接種の効果である可能性は十分あると思われます。
新規感染者の状況(推定感染経路別)
感染経路不明の新規感染者のうち半数は県外往来歴があったとのこと。
警戒度移行の判断基準:医療提供体制
人工呼吸器使用の基準値は74台中38台。
現在値は3台。先週は6台。
うちECMO使用の基準値は12台中5台。
現在値は1台。先週は1台。
人工呼吸器の稼働には多数の医療スタッフが必要です。人工呼吸器の使用率が上がるということは医療現場への負担が跳ね上がるということでもあります。
病床の稼働率の基準値は警戒度2で15%、3で40%、4で70%。
現在値は5.4%。先週からさらに下がりました。
第2波から第3波の間の一番減少した時が6%だったそうで、それ以下の水準まで下がりました。
宿泊療養施設の稼働状況は971室中10人。
10万人当たりの新規感染者数:保健所管内別
引き続き安定的状況です。
変異株(L452R)の感染状況
インド由来とされる変異株L452R(デルタ株)の県内での感染状況について
L452Rデルタ株の陽性率が一時50%近くまで上昇しましたが、現在はだいぶ下がっています。
ただ、県内すべての保健所管内で確認されているので、注意が必要です。
年代別で見ると、20~30代で6割。感染経路は様々です。
変異株は感染力が高く、重症率が上昇するという特徴があり、一刻も早いワクチン接種が重要です。