東武鉄道が販売している『東武東京メトロパス』という切符があります。
この切符はは、
- 出発駅から北千住駅までの往復切符
- 北千住-浅草間および曳舟-押上間の乗り降り自由
- 東京メトロ線が乗り降り自由
この3つがセットになった切符です。館林からは大人1950円、子ども980円で販売されています。
さて、館林-北千住間の運賃は大人820円(PASMOなどのICカードを使用する場合は817円)です。
往復すると
- 切符 820×2=1,640円
- ICカード 817×2=1,634円
それぞれかかるので、切符の場合プラス310円、ICカードの場合プラス326円で2番めと3番めの乗り降り自由券が付いてくるというわけです。
ちなみに、東京メトロでは東京メトロ24時間券という24時間乗り降り自由の切符を販売していますが、これは大人600円です。
以前からこの切符には興味があったのですが、ようやく購入することができたので、使い勝手などをレポートしてみます。
東武東京メトロパス
まず駅の切符販売機に行きます。
「おトクなきっぷ」をタッチ。
すると、東武鉄道で販売している「おトクなきっぷ」がずらっと出てきます。「東武東京メトロパス」は左上に出てきたのでこれをタッチ。(出てくる位置は自販機によって異なるかもしれません)
あとはお金を払うと切符が出てきます。なお、PASMOにこの切符の購入情報を入れることもできます。その場合は自動改札をPASMOでタッチすれば通過できます。今回はビジュアル的なわかりやすさをとって切符で購入しました。
この切符は自動改札が使えます。また、特急券を別購入すればりょうもう号にも乗車できます。なかなkの使い勝手だと思いますね。
今回は都内2ヶ所の目的地に向かいます。
- アンビカショップ(台東区蔵前)
- 自家製麺No.11(板橋区大山金井町)
スパイス販売店とラーメン屋さんです。
まずは、1つ目の目的地『アンビカショップ』を目指して田原町駅に移動します。
浅草まで東武鉄道で移動し、東京メトロ銀座線に乗ります。
田原町駅に到着。
スパイスなどを販売しているアンビカショップに到着しました。
このお店では、なかなか手に入りにくい生のカレーリーフを売っています。カレーリーフとスパイスを買って1件目の目的完了です。
PASMOで移動した場合
館林<東武線>浅草 902円
浅草<東京メトロ>田原町 168円
合計 1070円
ここまでふつうにPASMOを利用した場合、1070円かかります。(以降PASMOを利用した場合の料金を表記します)往復で2,140円になるので、これだけで帰ったとしてもすでに『東武東京メトロパス』がお得です😁
では2つ目の目的地『自家製麺No.11』に向かいます。
要町駅まで東京メトロ線のみを利用して移動します。運賃は242円ですが、『東武東京メトロパス』があるので追加のお金がかかりません。
要町駅に到着。
ここから1キロほど板橋方面に歩きます。目的地である『自家製麺No.11』の最寄り駅は東武東上線下板橋駅ですが、東武東上線は『東武東京メトロパス』の対象外なので利用しません。もちろんお金を払って池袋駅から東上線を利用するのもアリです。時間を取るかお金を取るかの選択ですね。
『自家製麺No.11』に到着。このお店は以前よく行ったラーメン店の店長さんが独立して始められたお店で、ぜひ行きたかったのです。
20年ぶりにいただくラーメンは、全く変わっていませんでした。ごちそうさまでした。
では帰ります。来た道を戻ります。たまに東京の夜道を歩くのも悪くないです。
要町駅に着きました。ここから北千住駅に移動します。
乗り継ぎはこんなかんじ。さきほどと同じく大手町で乗り換えます。本来なら242円かかります。
『東武東京メトロパス』を使うと、ひんぱんに大手町駅で乗り換えることになると思います。なぜなら、大手町駅は東京メトロの大ターミナル駅なので。東京メトロの全9路線中4路線が大手町駅を通過しています。
北千住駅から館林は乗換なしです。(便によって久喜駅で乗り継ぎが必要)
館林駅に帰ってきました。
いくらお得になったか
ここでふつうに切符を買ったりICカードで移動した場合にかかる費用との比較をしてみます。
切符/ICカードで移動した場合
- 館林-浅草 910円/902円
- 浅草-田原町 170円/168円
- 田原町-要町 250円/242円
- 要町-北千住 250円/242円
- 北千住-館林 820円/817円
合計 2,400円/2,371円
ということで、『東武東京メトロパス』を使うと切符の場合450円、ICカードの場合421円お得になりました。約2割弱の割引になりました。
今回は目的地が2ヶ所でしたが、これがもっと増えるとよりお得になるはずです。
目的地が1ヶ所でも、たとえば秋葉原に行く場合では
- 館林-北千住 820円/817円
- 北千住-秋葉原 200円/199円
合計 片道1,020円/1,016円 往復 2,040円/2,032円
かかるので、『東武東京メトロパス』のほうがお得になります。
なので、元を取るハードルはかなり低いので、とりあえず『東武東京メトロパス』を買ってからルートを考えるというのもありかもしれません。他社線も利用しつつ部分的に『東武東京メトロパス』を活用する場合でもお得になるケースが多いと思います。
乗り降り自由なので途中下車も気軽にできますね。
というわけで、なかなか優秀な切符なんじゃないかと思います。特急券を買えばりょうもう号にも乗れますしね。