「館林北スマートIC」設置候補地を見てきた

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館林市内に東北自動車道のスマートインターを設置する計画があります。

参考記事

館林市は引き続きスマートICの候補地選定など | 日本工業経済新聞社

記事によると、「館林北スマートIC」という名称のスマートインターを検討しているようです。

候補地は2か所。

大島町地内と田谷町地内の2ヶ所です。

実際に候補地周辺を見てきました。

(仮称)「館林北スマートIC」設置候補地

さきほどの記事から引用します。

大島町地内の候補地は主要地方道館林藤岡線の交差地点、田谷町地内の候補地は東北自動車道をオーバーパスする県道海老瀬館林線の田谷橋付近。いずれも本線直結型を想定しており、上下線にそれぞれ出入口を設ける

注目点は3つ

1.候補地は2ヶ所

  1. 大島町地内候補地 県道館林藤岡線との交差地点
  2. 田谷町地内候補地 田谷橋付近

地図を作成しました。地図データは国土地理院地図を利用しています。

2つの候補地のあたりを赤丸で記しました。上のほうの赤丸が大島町地内候補地で、下のほうの赤丸が田谷町地内候補地です。

2.本線直結型

「本線直結型」というのは、PAやSAに併設するのではなく、インターチェンジのみを設けるタイプのことです。

3.上下線にそれぞれ出入口を設ける

スマートインターチェンジには、上下線一方のみ、例えば、上り線のみ設置し、下り線には接続しないケース、また入り口だけで出口がないケースなどもあります。

館林北スマートは上下線ともに設置、さらに入口と出口を設ける計画です。フルスペックのスマートインターですね。

概要がわかったところで、候補地周辺を見に行きましょう。

候補地1 大島町地内候補地 県道館林藤岡線との交差地点

まず、大島町地内候補地の県道館林藤岡線との交差地点を見てみます。

県道館林藤岡線を東に進み、東北自動車道との交差地点に出ます。左右の高架が高速自動車道です。写真左側が栃木県方面、写真右側が埼玉県方面です。

このあたりにスマートインターを設置するとしたら、どのへんになるのか、あたりを見てみます。

まず下り線から。

左手(北)は渡良瀬川が近いので、高速道がどんどん高くなっています。高速の脇は集落があるので、道路用地の確保は難しそうですね。

右手(南)は、側道が整備されています。その脇は農地が広がっています。用地の確保ができれば、高速への接続道路を設けることは可能だと思います。

次に上り線。

板倉町側から見たところです。右手が栃木県方面、左手が埼玉県方面です。

右手(北)を見ると、高速道路の脇は農地が広がっています。障害となるものは無さそうですが、渡良瀬川までの距離が近いです。また、こちら側は板倉町になります(緑線が市と町の境)。なので、こちらに設置する可能性は低そうです。

左手(南)を見てみます。広い道路があります。左手は東部工業団地になっていて、用地の確保は難しそうですね。

しばらく進むと、工業団地を過ぎ、農地が広がっていますが、ここまでくると県道館林藤岡線からはかなり離れてしまいます。

もしこのあたりに設置するとしたら、こんなイメージでしょうか。でもここはほぼ田谷町です。

ということで、下り線は設置できそうですが、上り線は難しそうです。

イメージ地図を作りました。こんなかんじでしょうか。

候補地2 田谷町地内候補地 田谷橋付近

次にもうひとつの候補地田谷橋付近に行ってみましょう。

県道海老瀬館林線を東に進み、東北自動車道にかかる橋が田谷橋です。田谷橋の南側(写真右側)は楠町なので、スマートインターを設置するとしたら田谷橋の北側(写真左側)になります。

下り線の導線はこんなかんじでしょうか(てきとー)。用地の確保ができれば設置可能だと思います。

高速道路脇の道路はこんなかんじ。この区間は西側のほうが広い道路が通っています。

次に上り線側を見てみましょう。

上り線側の側道は狭いです。田谷橋を超えると田谷町です。

このあたりかな。

上り線導線のイメージです(これもてきとー)。南側を向いています。県道海老瀬館林線から出入口を設けるとしたらこんなかんじでしょうか。こちらも用地の確保ができれば、設置は可能だと思います。

イメージ地図を作ってみました。田谷橋付近のほうが設置しやすそうではあります。

市役所で聞いてみた

実際のところどうなのだろう?ということで、市役所都市計画課に行って聞いてみました。

その内容をまとめると、

  1. 候補地については検討中で、まだ何も決まっていない
  2. 大島町地内候補地については、工業団地があり用地の確保が難しいことは把握している
  3. 上下線両方設置するか、一方だけにするか、また出入口両方設けるか、一方だけにするかも含めて、今後検討する

とのことでした。

3点目は重要で、下り線だけにすれば、工事(や用地)は半分になりますし、入口だけにすれば、さらに半分になります。個人的な考えですが、下り線入口と上り線の出口が特に重要なのかなあと思います。なぜかというと、館林市内から栃木・東北方面の東北道を利用する場合、館林インターは逆方向になるため、佐野藤岡インターから乗るというケースが多いと思いますが、それが、渡良瀬川を渡ることなく高速に乗れるようになるメリットが大きいからです。そのへんのことも検討対象になるのでしょう。

というわけで、まだまだ詰められていない状態です。スマートインター設置実現まではまだ時間がかかりそうです。

今後の展開を待つことにします。

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