12月17日、山本一太群馬県知事が緊急記者会見を行いました。
20201217山本一太群馬県知事臨時記者会見 – YouTube
その席で、群馬県のコロナ警戒度を最高の「4」に引き上げることと、現在県東部5市に出されている営業時間短縮要請対象に大泉町と邑楽町が追加されることが発表されました。
※記事内画像は記者会見映像からのキャプチャです。
警戒度「4」へ引き上げ
群馬県が独自に定めている新型コロナウイルス警戒度を「4」を12月19日(土)より引き上げます。
群馬県の医療状況
知事からは病床稼働率についての現状と今後の懸念について重点的に説明がありました。
- 12月17日時点の群馬県内の感染者用確保病棟の稼働率が58.2%に達している。これはすでに警戒度3(40%以上)を超えている。
- 16日の時点でGoToトラベルから除外になっている愛知県や北海道よりも病床稼働率が高い。
- 17日現在、入院又は宿泊の調整をしている人が約100人いる。
- 新規感染者がこのままのペースで増えるとあと数日で稼働率が70%に達する。これは警戒度4に相当する。
- すでに医療崩壊が起こるシナリオを現実的に考えなければならない段階にきている。
- 年末年始は医療体制が手薄になる。その前に少しでも病床稼働率を下げる必要がある。
- 以上のことから、先手の対策が必要
病床は全県で運用しているので、全県で感染者数を抑える必要があるので警戒度も全県「4」とする。
県民に切迫感・危機感の共有をもっていただきたい。
山本知事の会見からは医療崩壊への強い危機感を感じます。実際そのとおりなのだと思います。
要請内容
かなり強い内容です。
要請事項
不要不急の外出自粛要請
日用品の買い物、通勤・通学・通院等を除き 不要不急の外出は自粛
期間
12月19日(土)〜2021年1月8日(金)の3週間
対象地域
群馬県内全域
「不要不急」の範囲について具体的に踏み込んだ内容になっています。ここまでの要請は初めて見た気がしますね。日用品の買い物、通勤・通学・通院以外の外出はしないでねという要請です。
山本知事は会見で以下のように述べています。
「非常に強い制約がかかるので、最後まで回避したいと考えてきたが、日に日に感染状況が悪化す中、さらなる手を打たないと近日中に医療崩壊も現実になりかねないと、強い危機感からこの決定を下した。」
飲食店への営業時間短縮要請地域の追加
先に要請が出ている、県内東部5市(桐生市、伊勢崎市、みどり市、太田市、館林市)に追加する形で邑楽町と大泉町の飲食店への時短要請が出ました。
新たな要請を出した理由は、新規感染者数が10万人あたり1日2人以上が基準で両町はそれを上回っていること、また太田市との生活圏が重なることを重視したため。
新たに要請の対象となる地域
邑楽町 大泉町
要請の期間
12月22日(火)〜28日(月)
要請対象の業種
要請対象は以下の3業種
- 接待を伴う飲食店
- 酒類を提供する飲食店
- カラオケ店
営業自粛要請を行う時間帯
営業は夜10時まで
協力金
1店舗あたり28万円を予定。
正式には12月21日の臨時県議会で決定
国からの補助額に変更があり、協力金が1日あたり4万円まで引き上げられました。先行要請の出ている5市の飲食店もこの変更が16日以降適用されます。
県内地域ごとの状況です。
東部は真っ赤ですね。
その他
GoToイートキャンペーンについて
「Go To イート」食事券の販売停止期間が1月11日まで延長となりました。
学校について
学校での大きな感染拡大は起きていないので、全県一律の休校措置は行わない、
ただし部活動は自粛をお願いするとしています。