群馬県東部5市飲食店営業時間短縮要請を検証する

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12月10日に発表された群馬県からの館林市を含む県東部5市の飲食店への営業時間短縮要請の期間が本日12月15日より始まります。

5市を対象とした根拠については、群馬県知事自身が会見で説明されています。

群馬県 – 臨時記者会見:新型コロナウイルス感染症対策について(12月10日)

ここでは、要請について、対象となった桐生市、伊勢崎市、みどり市、太田市、そして館林市がどのような状況にあるのか、他の市町村と何が異なるのか、調べてみました。

幸い、群馬県は新型コロナウイルスに関する諸データを新型コロナウイルス感染症対策サイトでオープンデータとして公開しています。

県内の最新感染動向 | 群馬県 新型コロナウイルス感染症対策サイト

このサイトの「陽性患者の属性」についてのオープンデータを利用して、調べてみました。

「陽性患者の属性」についてのデータでは、感染者の感染判明日、居住地、年代、性別がわかります。

csv形式で提供されているオープンデータを表計算ソフトで閲覧したところ。

今回は、居住地に着目してデータをまとめてみました。

これが作成した表です。新規感染者の居住地ごとの人数を月ごとに分けて集計しています。オープンデータにあった一部データ(県外、不明など)は除外しています。

新規感染者数が最も多かった月の数値を赤で、二番目に多かった月の数値を緑で記しています。(10人以上の場合に限る)

群馬県の状況

では、まず群馬県の状況を見ていきます。まず、一番下「全県」の行を見てください。群馬県全体で月ごとの新規感染者数は緊急事態宣言が出された4月に122人を記録しています。その翌5月は2人まで激減しています。6月も4人です。このまま終息するかに思えましたが、7月38人、少し増加しました。8月になると一気に247人まで増加します。9月も261人と高水準で推移しました。10月は187人とやや減少しました。このまま減っていけばよかったのですが、11月にはついに300人を越えました。そして12月、このデータは12日までの分なのですが、すでに426人にまで増加しています。

ということで、おおまかな流れを整理すると、

群馬県内の新規感染者数は

  • 緊急事態宣言の出された4月は122人まで増加した。
  • 5月6月は1桁まで下がり、終息するかに見えた。
  • 8月9月は4月の倍以上の水準まで増加。
  • 10月、やや減少する。
  • 11月12月、夏以上の高水準で今なお増加傾向にある。

こんなところだと思います。

群馬県全体で危機感を増している状況にあるといっていいでしょう。

ただし、自治体ごとの数値を見ると、11月12月に増加していないところもあります。

以下、自治体をピックアップして特徴を見ていきます。

各自治体の状況

高崎市

「8月52人、9月33人」これが「11月25人、12月23人」と夏と比較して増加しているわけではありません。

前橋市

「8月83人、9月6人、10月69人」に対し「11月39人、12月39人」、こちらも夏と比較して増加はしていません。もちろん楽観視できる状況ではないでしょうが。

大泉町

「8月4人、9月72人」9月に一気に増えました。県内在住のブラジル人コミュニティで感染者が増えた時です。この対応のため、県がポルトガル語通訳師の確保を図り、ブラジル大使館との協力体制を強化しました。

その甲斐あって「11月13人、12月5人」と大泉町は落ち着きを取り戻しつつあります。

東部5市は?

いっぽう、営業時間短縮要請が出されたみどり市、伊勢崎市、桐生市、太田市、館林市はどうのか見てみます。

みどり市

「8月2人、9月1人」 → 「11月29人、12月16人」

増加が著しいです。それでも高崎市、前橋市と比べて絶対数では少ないですが、人口あたりの陽性者数はみどり市のほうが多いです。

伊勢崎市

「8月34人、9月66人」 → 「11月58人、12月112人」

夏も多かったですが、11月12月はそれ以上に多くなってしまいました。12月の112人は群県内の自治体としては初めて月間新規陽性者数が100人を越えました。これは時短要請待ったなしと言えるでしょう。

太田市

「8月35人、9月50人」 → 「11月52人、12月77人」

太田市も伊勢崎市に似ています。夏多かったのが、さらに増加していると。

館林市

「8月0人、9月3人」 → 「11月8人、12月26人」

館林市はみどり市に近いです。11月以降、特に12月に入ってからの増加が顕著です。絶対数は26人と少ないですが、人口当たりの感染者数で比較すると太田市の77人に匹敵します。しかも、12月12日時点でこの数値ですから、まだ増える可能性は高いです。

5市共通の傾向

いずれの自治体も夏(8月、9月)よりも冬(11月、12月)のほうが新規感染者数が増加していることがわかりました。

また、この5市はそれぞれ隣接しています。ひとつの市としてだけではなく、エリアとして危険度が高いという判断がなされたということでしょう。知事の会見でもそうしたことを述べられています。

以上、検証してみました。

一刻も早くこの問題が終息することを願っております。

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