【第5回】館林市に冒険遊び場を創りたい ~遊びにおける危険「リスク」と「ハザード」リスクの重要性~

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こんにちは。
プレーリーダー(PL)のまっきーです。
季節、毎日外では夏を感じさせる鳴き声が響いてますね~
セミの大合唱!
草加市でもたくさんのセミさんに出会い、こんな遊びもしちゃいました♪

セミの抜け殻あつめ~(*´ω`*)
50個以上はつけたかな(笑)また、身長が高いせいか、セミも木と間違えて自分にとまっちゃうみたい(笑笑)

季節によって、遊びも変わるよね~(*^-^*)
最近は虫取り網を持ってくる親子が多い私の職場です^^

遊びにおける危険「リスク」と「ハザード」リスクの重要性

さて、今回はそんな遊びにおける危険、「リスク」と「ハザード」についてお話しします。

まずはじめに…。
冒険あそび場のモットーは「自分の責任で自由に遊ぶ」です。

何でも好きなことをしていいよ!ただ、その責任はとってね!
この言葉だけを聞くと、そういう風に思っちゃいますよね。
ただ、この言葉は、遊び場でプレーリーダーがしっかりと危機管理をし、遊び環境を整えているからこそ成り立つもの。プレーリーダーの場の整備と声掛けがあるからこそ、子ども達は危険に自ら気づき、遊びの中で大きなけがにつながるようなことはほとんどありません。
(もちろん他人に迷惑になるようなことは注意します。自由なのはあくまで「遊び」についてだけです。)

その危険についての考え方が、表題にもある「リスク」と「ハザード」です。
それはどういったものかというと…

リスク」 ・・・ 子ども自身が予測可能で、自らの成長に合わせて挑戦できるもの

ハザード」 ・・・ 子ども自身が全く予測不可能で、命の危険や重大な事故につながってしまうもの

※研修資料「子どもに関わる大人の役割とプレーワーク」より抜粋

遊びの中には必ず危険が潜んでいます。
でも、その危険はすべてが悪いものではなく、「自分がその危険に気づける環境にあるか」が重要になってくるんです。
その危険をから感じるソクゾク、ワクワク感。それに挑戦することで自分と向き合い、成長していく自分を実感し、自信を持っていきます。なにより、その時間はかけがえのないほど楽しい。

その機会を保証するために、遊びに関わる大人は、そのリスクをしっかり把握し、ハザードを除去するよう動かなければなりません。

遊びの例を少し挙げます。

  1. 物置の上から飛び降りる
  2. スライダーの上からボールを転がす
  3. のこぎりで木材を切る

まず、「それぞれの危険について本人がわかっていて、対応できるか」が一つ重要になってきます。いわゆる「内的環境」です。
はじめてやるのか、そのときの興奮度はどうか、体調はどうか、年齢はどうか。
その時の「個人」の状態を本人の様子や声掛けなどで把握し、その子がリスクに向き合える環境を整えていかなければなりません。例えば、1.について、自分の力で登ることができないのに、それを大人が抱っこして登らせてしまうのは、ハザードになります(高さに危機感を抱かない、あるいは降りられない)。
時には寄り添い、見守り、声掛けによって本人やるかやらないかの判断を促し、やると言ったら、その子の思いを形にするためにはどうしたらいいか、そのこと一緒に考えていきます。
また、内的環境のリスク、ハザードは流動的。その遊び場における子どもとのかかわりの積み重ねがあって、気づけるものもあります。

次に「外的環境」です。これはハザードの除去がメインになってきます。

1.〜3.におけるハザードの観点として、

  1. 物置の上に釘などが出ていないか/落下箇所付近に物がないか/落下箇所は安定か/飛び降りるところが人であふれていないか/落下箇所が遊びの動線になっていないかなど
  2. スライダーの先で遊んでいる子はいないか/本人が持てる重さのボールで遊んでいるかなど
  3. 切っている木材に釘が刺さっっていないか/のこぎりを使っているこの背後などで作業している子はいないかなど

そのほか、風雨など天候によっても、ハザードの観点は増えていきます。

ここで遊びに関わる大人として大切なことは

リスクをできるだけ残し、ハザードを回避できるようにすること

どうしても、大人が子どもにけがをしてほしくなくて、「危ないから」とついリスクまでとめがちですね。
でも、冒険あそび場にいると、そのリスクに挑戦している子どもたちの表情や、その遊びを通してどんどんたくましくなっていく子どもたちに出会います。怖くて泣きながらも2.5mくらいの高さから15分以上迷ったすえ、飛び降りた女の子は、今では当たり前のように飛べるし、どこか自分に自信を持てた様子です。
子どもの育ち、成長を保証するために、大人ができるだけそのリスクを見守れる、遊びに干渉しすぎない空間・時間はとっても大切だなと強く感じています。
危機管理については日々学び。子どもが自ら育つ環境をみんなで創っていけるといいですよね^^

次回のテーマは未定ですが、自分が職場で感じてること、遊びの様子が紹介できればなと思っています。
お楽しみに!

8月7日コミクルサロン参加します!!

【お知らせ】
8月7日(火)に館林市で行われるコミクルサロンにまた出店させていただくことになりました!
今回は室内。
ブース遊びではなく、子ども達がどんどん場を創っていける、そんな楽しい空間が広がると思いますので、ぜひぜひご都合のつく方はお越しください(^o^)/
汚れてもいい、動きやすい服装だと思い切り遊べると思いますよ♪