8月12日、山本一太群馬県知事は定例記者会見を行いました。
20210812山本一太群馬県知事定例記者会見 – YouTube
その中から新型コロナウイルスに関する内容をまとめました。
※記事内画像はモニター資料からの引用です。
県内の感染状況
警戒度「4」引き上げから8日経過、まん延防止等重点措置適用から4日経過時点の、県内の感染状況です。
新規感染者数の推移
増加率は鈍化しましたが、増加傾向は変わっていません。
直近1週間は950人。先週は832人。先々週は334人。増加率は114%。ですが、母数が大きいので、人数では118人、3桁の増加です。
警戒度移行の判断基準 感染状況
感染状況の客観的な数値です。
新規感染者数の基準値は1日平均20人。
現在値は129.9人/日。
経路不明の感染者数の基準値は50%。
現在値は51.4%。市中感染が広がっています。
検査の陽性率の9基準値は7%。
現在値は14.7%。
すべての数値が上昇しています。
つまり改善の兆しはまだないということです。
新規感染者のワクチン接種状況
新規感染者のワクチン接種状況ごとの内訳です。
直近1週間の新規感染者909人中、
未接種 784人(86.2%)
1回のみ 104人(11.4%)
2回接種 21人(2.3%)
ワクチン未接種の方が9割近くを占めます。群馬県でワクチンを1回以上接種した方は52%に達しているので、県民の半数のワクチン未接種の方の中で9割近い感染が発生していることになります。
新規感染者の状況 年代別
30代以下の世代が全体の6割以上を占めています。ワクチン接種の進んだ60歳代の割合は減少が続いています。
新規感染者の状況 推定感染経路別
家庭内感染の割合が増加しています。小児の感染はすべて家庭内感染。
警戒度移行の判断基準 医療提供体制
医療提供体制の客観的数値です。
重症者が急増しています。
重症例への診療体制
人工呼吸器使用の基準値は74台中38台。
現在値は18台。先週は4台。急増です。
うちECMO使用の基準値は12台中5台。
現在値は1台。先週は0台。
病床の稼働率
感染者用病床の稼働率の基準値は警戒度2で15%、3で40%、4で70%。
現在値は66.2%。1週間で9ポイントの上昇。
宿泊療養施設の稼働状況は971室中299人。
重症者の状況
重症者の年代別、ワクチン接種の有無について
8月11日時点の重症者は18人。年代は60代以上、40~50代、20~30代でそれぞれ3等分に近い状況です。若い方でも重症化するということがデータでわかります。若者は重症化しにくいといった従来の常識はデルタ株には通用しません。
また、重症者18人全員がワクチン未接種です。ワクチン接種すれば絶対に重症化しないとは言えませんが、重症化を防ぐ効果があるとは言えます。
※参考
8月12日、東京都内で、60代の男性がワクチン接種を2回受けた後に感染し亡くなったことを東京都が発表しています。ワクチンを2回接種した後に感染して死亡した人を東京都が確認した初めての事例です。
東京都が本日発表した死者数は6人。60代の男性は6月中にワクチンを2回接種していましたが、8月6日に感染が確認され、10日に死亡。ガンを患っていたものの、死因はコロナだそうです。都が確認する限り、2回のワクチン接種後に死亡する初のケース。お悔やみ申し上げますhttps://t.co/HGPCemaPeE
— 朝日新聞都庁クラブ (@asahi_tocho) August 12, 2021
ワクチンは絶対ではありまえん。が、効果は確かにあります。
10万人当たりの新規感染者数:保健所管内別
保健所管内ごとの新規感染状況です。
一部地域で減少していますが、大半の地域では感染が拡大している状態が続いています。
患者療養の新方針
患者療養の新たな方針
感染急拡大の事態でも医療体制を守るために、患者療養の新方針が示されました。
変更点は以下の通り
軽症・無症状で重症リスク中程度の患者
⇒ 現状の入院療養から宿泊療養に変更
無症状で家庭内感染のおそれなしの患者
⇒ 現状の宿泊療養から自宅療養に変更
患者に対して、どのような療養を取るのか保健所が聞き取りで判断しています。
重症化リスクについては、基礎疾患の有無、肥満や妊婦など、それぞれの状況を鑑みて判断します。
また、無症状で家庭内感染のおそれのあるかないかについても一律ではなく、状況に応じて、例えば「部屋数の割に家族数が多い・子どもが多い」「エアコンのある部屋数」などを確認した上で判断します。
なお、新方針下でも、軽症・無症状で重症化リスクの高い患者、中等症以上の患者は従来と変わらず入院療養となります。また、これを維持するための新方針と言えます。
また、入院や宿泊療養をしている場合で、症状が改善した時点で、宿泊・自宅療養に切り替えることも行っていくことになります。そうすることで、病床を必要な患者に確保できるということです。
山本知事「一番大事なのは医療の質を落とさないこと」
あらかじめ、こうした運用のルールを決めておくことは大事だと思います。また、新方針が必要になるほど、感染急拡大しているということでもあります。医療崩壊を防ぐために、ひとりひとりが感染を防ぐ努力をすることは大事です。
健康観察センター(仮称)新設
自宅療養という群馬県では初めての形態の療法を安全に行うための機関が新設されます。
健康観察センター(仮称)は県庁内に開設(来週予定)
自宅療養者の健康観察、パルスオキシメーターの貸与、食料品などの生活支援物資の配送を行います。
また、宿泊療養や入院する場合に受け入れ側の準備ができるまでのタイムラグがあり、一時的に入居待機者が発生していますが、そうした方にも同様の対応を行います。
なお、DXを活用することで、自宅待機・ホテル待機の方の情報を一元化していくとしています。
現在保健所が対応していることを健康観察センターで一部肩代わりすることで、逼迫している保健所業務の負担緩和ができるとしています。
群馬県のワクチン接種率
県全体ワクチン接種率です。
県全体のワクチン接種率は
1回 52.05%(8位) 全国平均は44.62%
2回 37.52%(24位) 全国平均は34.47%
1回接種をした方が50%を越えました。
1回、2回とも関東ではトップです。
ワクチン接種センターの稼働状況
直近1週間の稼働状況です。
県央ワクチン接種センター、東毛ワクチン接種センターの接種実績は以下の通り
累計 334,407人(群馬モデル除く)
- 県央 263,982人
- 東毛 70,425人
稼働率
- 直近1週間 93.3%
群馬モデル接種実績(ワクチン接種センターを活用した職域接種プラン)
累計 20,624人
8月7日に県央センターでも接種が1万人を超えたそうです!すばらしい!
県営ワクチン接種センターは年代関係なく接種を受けることができるので、若い方には特にオススメします。SUBARUも当たるかもしれないよ!😆
SUBARUの協力でこんなキャンペーンやってるので。