館林市内で本年度中に2つの道路が開通予定です。
1つは利根川の昭和橋から国道354線までの国道122号線バイパスです。
もうひとつが今回実地調査をした東部環状線の一部です。この東部環状線は現在岡野町で佐野線アンダーパス工事中の西部一号線と繋がる道で、県道館林藤岡線と県道山王赤生田線をつなぐ市道です。
これが最終的には国道354線の羽附交差点に交差します。
今年度開通するのは山王赤生田線の接続までです。
東部環状線(市道3363号線)
まずは資料です。
市役所で公開している都市計画図です。ちょっと解像度が低いので見にくいですが、どんな道路が計画されているかがわかります。詳しいことは市役所4階の都市計画課に行けば教えてもらえます。4階は建築関係者以外の人だとあまり行く機会はないでしょうが、誰でも入れますし、決定したことは詳しく教えてくれますよ。
こちらは群馬建設新聞の紙面の一部のようですが、概要はつかめると思います。
この記事を読むと、東部環状線は県道山王赤生田線までの区間は市道で、そこから国道354号線までは県道山王赤生田線の改良区間であることがわかります。
つまり、市道部分が今年度の開通区間ということですね。
現地調査
今回現地調査をしたのは、県道館林藤岡線との接続地点から県道山王赤生田線との接続地点の区間です。
調査日は2017年7月5日と7月7日です。
では県道館林藤岡線側から見ていきますが、その前の5号道路からの接続を見てみます。
0地点 5号道路から
5号道路のJAとパチンコ店のある交差点(大きな交差点ですが名前が無いんですね)を東に向かいます。
突き当りで交差するのが県道館林藤岡線です。この右手のガードレールの先に見えるのが建設中の東部環状線です。
第1地点
工事内容について看板があります。道路を作る目的として
- 市街地の交通渋滞をなくすために
- 地域産業の物流時間を短縮するために
とあります。前者は西部一号線と繋がる大環状線として、また将来的には国道122号線バイパスと接続する計画もあります。(こちらについては後日触れます)。
後者については、直接的には下早川田町に展開している工業団地から東北自動車道へのアクセスでしょうか。たしかにこの道路が開通すると工業団地から館林インターまでの所要時間は大幅に短縮されるでしょう。
看板の左手に見えるのが建設中の道路です。建物がほとんどない地域なので、着工すれば完成までは早いですね。
車道部分は舗装されていますが車線はまだ引かれていません。
第2地点
第2地点に移動すると交差点部が広くなっています。細い農道との接続なのですが、何か計画があるのでしょうか。
このあたりは歩道も一部舗装がされています。
第3地点
未舗装路との接続です。昔あった大西飛行場の踏切を彷彿させます。
舗装がはっきりと途切れています。
その先は舗装が全くありません。
第4地点
交通量の多い道路との接続です。
このあたりはまだ整地しただけですね。
注意して見ないと道路建設中とわかりません。
第5地点
脇道から道路予定地を見てみます。けっこうな高さの盛土がされています。
なぜ盛土をするのか、都市計画課に質問してみたところ、元々が田んぼなので、地盤を固める必要があり、盛土をして時間をかけて沈下するのを待つそうです。そうすることで土地が固くなり、トラックなどの重い車両が通過しても沈まなくなるのですね。
このあたりから南方向にカーブしていきます。
第6地点
東に向かっていた道が次第に南方向に旋回して行きます。
ここは用水路があります。
舗装は不完全ですが、側溝が作られています。
進行方向から振り返った風景です。
進行方向(南向き)はまだ未舗装です。
第7地点
JAの倉庫北側道路との接続地点です。
ここな迂回道路がやけに複雑です。
ここも盛土があります。
盛土を迂回?
工事はこれからというところです。
第8地点
さらに南下します。これも盛土なんでしょうね。
第9地点
ここまで来るとまた舗装路が復活しています。
歩道も。
そして県道山王赤生田線との接続地点です。
県道の先にはアゼリアモールがあります。右手に進みます。
北方向を見てみます。盛土がかなり高くされています。
南側もこのとおり。なぜか手すり付きの階段まであります。
県道側から見た接続地点です。ここで合流します。
工事箇所を早回しでざっと見てきましたが、やはり建物などが無いので工事が始まると完成は早そうですね。現時点では2017年度中に開通の予定です。
今日はここまでです。次は国道122号線バイパスを見ていきます。