暑い日が続きます。
8月になりましたが、ここで先月2023年7月の暑さを振り返ってみたいと思います。
すごく暑かったのは、みなさんの共通認識であると思いますが、過去と比べてどの程度の暑さだったのか、探ってみました。
2023年7月の館林
7月の平均気温と最高気温平均値
7月の館林市のアメダスデータ20年分を調べてみました。データは気象庁のサイトでダウンロードできます。
まずは、館林市の年ごとの7月気温データです。
次のグラフは、平均気温と日毎の最高気温の平均値をまとめたものです。
2017年と2018年の間に縦線が入っているのは、アメダスの移転があったからです。現在のアメダスは2018年6月から稼働しています。
上記グラフから様々なことがわかりますが、目につくことをいくつか。
過去20年間で、日毎の最高気温が34℃を超えたのは2004年、2018年、2023年の3回。
過去20年間で、平均気温が28℃を超えたのは2004年、2017年、2018年、2023年の4回。
アメダス移転直後の2018年の7月はかなり暑かったことがわかりました。そして、今年2023年の7月も同様に厳しい暑さであったことがわかります。
猛暑日日数
次に猛暑日の日数について比べてみます。7月に猛暑日が何日あったかというデータです。
猛暑日は気温が35℃に達した日のことですが、ここではさらに体温超え(個人差があります)の37℃に達した日についても調べてみました。
過去20年間で猛暑日の多かった年は、2018年の18日、2015年、そして今年2023年が15日で続きます。
さらに、37℃を超えた日数で比べてみると、なんと2023年が12日で最多となります。これはどういうことかというと、2023年7月においては、35℃が単なる通過点でしかなかったということです。
アメダス移転前の2017年以前のデータを見ると、35℃に達する日はそれなりに多いですが、37℃まで上がる日はそれほど多くありません。たとえば、平均気温と最高気温平均値では上位にあった2004年7月は猛暑日が12日もあったのに37℃まで達した日は2日しかありませんでした。やっとこさ35℃まで上がったといったところでしょうか。
それが、2023年7月は35度まで上がったらさらに上がり続けるといったかんじで、人間にとって(動物も含む)2023年7月のほうが遥かに厳しい暑さであったと言ってよいでしょう。
以上のことから、2023年7月はこの20年間で最も暑かったと言ってよいかと思います。
さて、
もうお気づきかと思いますが、アメダス移転後の2018年、2023年が移転前を超えるほどの暑いデータを記録しています。2018年に気象庁が新旧アメダスのデータを公開しましたが、そのデータを見ると、夏季の最高気温については、新アメダスが旧アメダスより平均で0.5℃ほど低い数値を記録しています。ということは、今年の7月は過去に日本最高気温を連発していた時代よりはるかに暑かったということになりますね。
次のグラフは、新旧アメダス補正を加えた猛暑日データです。2017年以前の最高気温データに-0.5℃の補正を加えて作成したものです。実測データではありませんが、今年の暑さを実感するには役に立つかと思います。
最後に、グラフ作成に使用したデータを置いておきます。
8月もかなりの暑さが予想されています。くれぐれも身体には気をつけてください。
10月3日追記 9月までのデータを含めた記事を公開しました。
7月と8月の検証記事です。
9月まで含めた検証記事です。他のまちとの比較もしています。