【2024年】「都道府県移住希望地ランキング」と「都道府県魅力度ランキング」の結果を比較してみる【群馬二冠達成】

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全国の自治体と連携して移住相談・支援を行っている、認定NPO法人ふるさと回帰センターが2月25日、2024年の移住希望地ランキングを発表しました。

結果は、群馬県が初めて1位となりました。

群馬県と言えば、ブランド総合研究所が行っている地域ブランド調査魅力度ランキングワースト常連で、移住希望地ランキングは非常に対象的な結果となりました。

山本一太群馬県知事は早速反応していましたね。

レスポンスがいいのはいいことです😁

ここでは、両ランキングデータの比較をしたいと思います。といってもデータを並べてみるだけですが。特におもしろいものではないかもしれません。

では、やっていきます。

移住希望地ランキングと地域ブランド調査を比べてみる

対象とするランキング

まず、比較するランキングについて。

移住希望地ランキング

ふるさと回帰支援センターが発表したランキングは、2つ。

  1. 窓口相談件数
    (上位20位まで公開)
  2. セミナー参加者数
    (上位20位まで公開)

調査概要

【2024年】移住希望地ランキング公開より

  • 調査対象 新規のセンター窓口相談者、新規の移住セミナー・相談会等参加者(いずれもオンライン含む)
  • 調査手法 上記対象者へのアンケート(相談カード)
  • 調査時期 2024年1月4日~12月28日
  • 回答者数 19,021(相談:n=11,782 セミナー:n=13,349 相談とセミナーは重複あり)

実際の窓口相談・セミナー参加した件数・人数のランキングとなります。

地域ブランド調査

ブランド総合研究所が発表したランキングは、多数ありますが、その中から「魅力度ランキング」と移住と関連性が高いと思われる「居住意欲度」の2つを比較対象とします。

  1. 都道府県・魅力度ランキング
    (全都道府県)
  2. 都道府県居住意欲度
    (上位10位まで公開)

調査概要

地域ブランド調査2024 調査概要より

  • 調査方法 インターネット調査
  • 回答者 20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図となるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した。
  • 有効回収数 34,813人(一人の回答者に対して市区町村の調査票では20市区町村、都道府県は11または12都道府県を提示し、それぞれについて回答してもらった。なお、地域ごとの回答者数は都道府県が平均903人、市区町村は平均624人
  • 調査対象 全国1,000の市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県

こちらはネットでのアンケート調査です。

【比較】窓口相談件数 x 魅力度ランキング

都道府県 窓口相談 魅力度 ランク差
群馬県 1 41 40
静岡県 2 9 7
栃木県 3 39 36
長野県 4 8 4
福岡県 5 6 1
北海道 6 1 -5
宮城県 7 13 6
山梨県 8 25 17
福島県 9 37 28
山口県 10 43 33
広島県 11 16 5
和歌山県 12 29 17
千葉県 13 15 2
東京都 14 4 -10
富山県 15 19 4
兵庫県 16 11 -5
神奈川県 17 5 -12
鹿児島県 18 17 -1
熊本県 19 26 7
岐阜県 20 34 14

窓口相談件数と魅力度ランキングでギャップが大きい順に、群馬県(40)、栃木県(36)、山口県(33)、福島県(28)、山梨県(17)と続きます。

次に、魅力度から窓口相談件数のランキングを見てみます。

都道府県 魅力度 窓口相談
北海道 1 6
京都府 2  
沖縄県 3  
東京都 4 14
神奈川県 5 17
福岡県 6 5
大阪府 7  
長野県 8 4
静岡県 9 2
石川県 10  
兵庫県 11 16
長崎県 12  
宮城県 13 7
奈良県 14  
千葉県 15 13
広島県 16 11
鹿児島県 17 18
秋田県 18  
富山県 19 15
愛知県 20  
三重県 21  
青森県 22  
大分県 23  
宮崎県 24  
山梨県 25 8
熊本県 26 19
香川県 26  
愛媛県 28  
和歌山県 29 12
新潟県 30  
福井県 31  
岡山県 32  
山形県 33  
岐阜県 34 20
岩手県 35  
高知県 36  
福島県 37 9
島根県 38  
栃木県 39 3
滋賀県 40  
群馬県 41 1
徳島県 42  
山口県 43 10
鳥取県 44  
茨城県 45  
埼玉県 46  
佐賀県 47

魅力度ランキング10位以内でも移住相談件数では20位以下の都道府県があることがわかりますね。

【比較】移住セミナー参加者数 x 魅力度ランキング

都道府県 セミナー参加 魅力度 ランク差
群馬県 1 41 40
福島県 2 37 35
広島県 3 16 13
長野県 4 8 4
和歌山県 5 29 24
山口県 6 43 37
富山県 7 19 12
愛媛県 8 28 20
北海道 9 1 -8
静岡県 10 9 -1
岩手県 11 35 24
山形県 12 33 21
新潟県 13 30 17
熊本県 14 26 12
鹿児島県 15 17 2
栃木県 16 39 23
香川県 17 26 9
高知県 18 36 18
宮城県 19 13 -6
青森県 20 22 2

窓口相談件数と魅力度ランキングでギャップが大きい順に、群馬県(40)、山口県(37)、福島県(35)、和歌山県(24)、岩手県(24)と続きます。

次に、魅力度からセミナー参加者数のランキングを見てみます。

都道府県 魅力度 セミナー参加
北海道 1 9
京都府 2  
沖縄県 3  
東京都 4  
神奈川県 5  
福岡県 6  
大阪府 7  
長野県 8 4
静岡県 9 10
石川県 10  
兵庫県 11  
長崎県 12  
宮城県 13 19
奈良県 14  
千葉県 15  
広島県 16 3
鹿児島県 17 15
秋田県 18  
富山県 19 7
愛知県 20  
三重県 21  
青森県 22 20
大分県 23  
宮崎県 24  
山梨県 25  
熊本県 26 14
香川県 26 17
愛媛県 28 8
和歌山県 29 5
新潟県 30 13
福井県 31  
岡山県 32  
山形県 33 12
岐阜県 34  
岩手県 35 11
高知県 36 18
福島県 37 2
島根県 38  
栃木県 39 16
滋賀県 40  
群馬県 41 1
徳島県 42  
山口県 43 6
鳥取県 44  
茨城県 45  
埼玉県 46  
佐賀県 47

魅力度ランキングトップ10でセミナー参加者数では20位以下の都道府県は7都府県。

【比較】窓口相談件数 x 居住意欲度ランキング

都道府県 窓口相談 居住意欲度
群馬県 1  
静岡県 2  
栃木県 3  
長野県 4  
福岡県 5 4
北海道 6 3
宮城県 7  
山梨県 8  
福島県 9  
山口県 10  
広島県 11  
和歌山県 12  
千葉県 13 9
東京都 14 1
富山県 15  
兵庫県 16 8
神奈川県 17 2
鹿児島県 18  
熊本県 19  
岐阜県 20

居住意欲度ランキングトップ10の都道府県で、窓口相談件数上位20都道府県に入ったのは6道県。

次に、居住意欲度から窓口相談件数のランキングを見てみます。

都道府県 居住意欲度 窓口相談
東京都 1 14
神奈川県 2 17
北海道 3 6
福岡県 4 5
大阪府 5  
京都府 6  
沖縄県 7  
兵庫県 8 16
千葉県 9 13
愛知県 10

居住意欲度トップ10都道府県で窓口相談21位以下は大阪府、京都府、沖縄県、愛知県。

【比較】移住セミナー参加者数 x 居住意欲度ランキング

都道府県 セミナー参加 居住意欲度
群馬県 1  
福島県 2  
広島県 3  
長野県 4  
和歌山県 5  
山口県 6  
富山県 7  
愛媛県 8  
北海道 9 3
静岡県 10  
岩手県 11  
山形県 12  
新潟県 13  
熊本県 14  
鹿児島県 15  
栃木県 16  
香川県 17  
高知県 18  
宮城県 19  
青森県 20

セミナー参加者数トップ20で居住意欲度ランキングトップ10に入ったのは北海道(3)のみ。

次に、居住意欲度からセミナー参加者数のランキングを見てみます。

都道府県 居住意欲度 セミナー参加
東京都 1  
神奈川県 2  
北海道 3 9
福岡県 4  
大阪府 5  
京都府 6  
沖縄県 7  
兵庫県 8  
千葉県 9  
愛知県 10

居住意欲度ランキング上位とセミナー参加者数の相関関係は無いと言っていいかもしれません。

比較してみて

いろいろ比較してみました。これを見て、どう思うかはひとそれぞれだと思いますが、データというのは、取り方によって結果ががらっと変わってしまうものだなと改めて思いました。

取り扱い注意ですね。

データについて

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【2024年】ふるさと回帰支援センター「移住希望地ランキング」とブランド総合研究所「地域ブランド調査」の結果比較

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