上毛新聞が、邑楽町とJA邑楽館林が生活拠点施設を2022年10月1日に開業することを報じています。
【生活拠点施設10月オープン】バス発着と駐車場が先行 邑楽町とJA邑楽館林が整備 | 上毛新聞社のニュースサイト
今記事ではこの生活拠点施設について、調べたり、現地を見に行ったりしたことをまとめています。
はじまりは「東毛広域幹線道路BRT構想」
上毛新聞の記事を読むと、今回邑楽町とJAが整備している生活拠点施設は、最初は群馬県のBRT導入計画に合わせて企画されたものであることがわかります。
この県のBRT導入計画は「東毛広域幹線道路BRT構想」と呼ばれ、大澤正明前群馬県知事の時代に立案され、2021年度の実現に向けて準備されてきましたが、山本一太氏が知事になり、導入が見送られています。
「東毛広域幹線道路BRT」は高崎駅と館林駅を国道354号線を通して、県央と東毛をつなぐ計画でした。邑楽町には役場付近に停留所ができるとされていました。
この計画に基づいて、邑楽町は国道354号線沿いにパークアンドライドができる停留所を作ろうとしたのでしょうね。
しかし、計画は頓挫し、邑楽町は方針転換が必要になりました。そしてJA邑楽館林とともに生活拠点施設を開業することに至った。そういうことなんだと思います。
生活拠点施設の開業スケジュールと機能
生活拠点施設に何ができるのか。
これも上毛新聞の記事からわかることを整理します。
2022年10月1日開業
まず先行してバスロータリーと駐車場の運用が開始されます。
バスは高速バス4路線、路線バスも発着します。
高速バスは現在は邑楽町役場に停留所があります。
これは邑楽町と太田市をつなぐ路線バスです。館林市からの路線バスもこの停留所に止まります。
邑楽町役場前には停留所の標識柱が4本立っています。
高速バス
高速バスは4路線。ただし2022年5月10日時点現在シルクライナー以外は全便運休中。
- 群馬~仙台線
- シルクライナー(名古屋・京都・奈良・大阪行)
- 伊勢崎・桐生~羽田空港線
- メープル号(成田空港行)
路線バス
路線バスは2路線
- 邑楽~太田線
- 館林・邑楽・千代田線
高速バスは停留所を新設の生活拠点施設に移動します。
路線バスはおそらくですが、停留所が新設されるのだと思います。
駐車場を設置することでパークアンドライドが可能になるのでしょう。
2022年12月中
町内にあるJAの農産物直売所「ふれあい食彩館」が移転することになります。
国道354号線沿いにある農産物直売所「ふれあい食彩館」です。この施設は整備中の生活拠点施設から700mほど東(館林寄り)にあります。
12月中にはこの直売所は生活拠点施設にオープンする直売所に移転統合されることになります。
ふれあい食彩館の周辺にはJAの施設がいくつも集まっています。すぐ裏には「あぐり資材館」
ふれあい食彩館の並びにはJAのガソリンスタンドなどもあります。これらの施設がどうなるのかは現時点ではわかりません。
このように、バスターミナルとパークアンドライド用の駐車場、それに農産物直売所がオープンすることになります。太田市にある「おおた・北茨城交流物産館 バスターミナル駅」に似ているかもしれません。
これから徐々に全貌が明らかになるでしょう。
現地に行ってみた
実際に現地に行ってみました。場所はすぐにわかりました。
場所は邑楽町狸塚、国道354号線高崎方向側に生活拠点施設建設地がありました。ちょうどオービスがあるところです。
フライングガーデンとうどん店「てごね家」のある交差点です。フライングガーデンの向かい側がその敷地になります。
「駐車場整備工事中」と「道路改良工事中」の看板がありました。どちらも工事期間は2022年9月30日までです。翌10月1日開業というわけですね。
まだ何もないです。
敷地のまわりと反時計回りしてみます。
さきほどの場所から南に進んだところです。
もともと道路はありましたが、作り直していますね。写真の前方工事中の道を進んでみます。
南側から354号線方向を見たところです。まだ整地をしているようです。さらに東に進みます。
敷地の脇に貯水池が設けられています。ここの道路も新しく作り替えています。
通行止めになっていたので、大回りして国道354号側に来ました。道路に沿って西に進みます。
するとこんなものが。
「行人塚跡」という邑楽町の史跡でした。これはこのまま保存されるようです。
こんなかんじでぐるっと一周してみました。
まだ何もできていませんが、どんなふうになっていくのか楽しみに見ていこうと思います。
リンク
【生活拠点施設10月オープン】バス発着と駐車場が先行 邑楽町とJA邑楽館林が整備(上毛新聞)
群馬県邑楽町ホームページ (5月10日時点では具体的な地図などの情報は公開されていません)