「かがみの孤城」上映会&トークショー終了しました。

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2023年8月19日(土)は「かがみの孤城」上映会&トークショーでした。

この写真は、開演前のトークショーのリハーサルの模様です。

上映会は開場前から、多くの方が来場されましたが、市役所職員、「かがみの孤城」を上映する会メンバー、そしてボランティアの方と共同で会場運営に当たりました。

特に2部は非常に多くの来場者で一時建物外まで行列ができましたが、特にトラブルも起こらず、開演することができました。来場者の皆様、市職員、ボランティアの方、感謝いたします。

上映会の後は原恵一監督をお呼びしてのトークショーです。

実は、トークショーの打ち合わせは当日トークショー30分前に行いました。その席で、原監督が「話すことは考えてきた。30分ください」と、おっしゃるいました。その表情は真剣そのもの。その姿を見て、私は「原さんは思っていた通りの方だなあ」と感じたので、これはおまかせしようと、「はい、ぜひお願いします」と、話しました。

というわけで、ほぼぶっつけ本番でトークショーが始まりました。

日清製粉ウェルナ三の丸芸術ホールは奥の席までよく見えます。ということは、客席からも舞台がよく見えたと思います。

大きな拍手とともに、原監督が登場。最初一言は「遅いよ」。客席からは笑いが。市の関係者の方は「うっ」となっていたことでしょう。

ちょっと説明が必要かもしれません。これは記録を残す意味でも書いているので、説明します。

原恵一の名前を世間に広く知らしめた「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)」の公開から22年、紫綬褒章受章(2018年)から5年。2023年初めての凱旋上映会です。

うーん、確かに遅いです。市関係者の方はこの言葉をかみしめてください。

それはそれとして、この日はじめの一歩を踏み出せたのは本当によかったです。

「514。何の数字かわかりますか」

原監督は、客席に質問を投げかけました。この数字は日本における2022年の小中高生の自殺者数です。

新聞記事の切り抜きを読み上げて「自殺する原因は学業不振が最多。ふざけるな。いじめだろ」と。そこからはまさに「かがみの孤城」の世界でした。

私は一番近くで話を聞いていたのですが、原監督の飾らない真摯な姿勢がそのまま作品に現れているのだとよくわかりました。

「かがみの孤城」原作者の辻村深月さんがアニメ映画化にあたって、原監督を直々に指名されたそうですが、それも納得です。

「苦しんでいる子どもを、大人は助けなきゃいけない。難しけど」この言葉も心に強く響きました。

原監督のお話を終えたところで、客席を見ると、皆さん監督の話に圧倒されている感じでしたね。とても重い話でもあったので、少し軽い?話をしていただこうと、主役の安西こころ役を演じた當真あみさんを主演に抜擢した理由や當真さんの印象などをお聞きしました。

ちなみに、當真あみさんはカルピスウォーターのイメージキャラクターを務められています。その縁もあって、アサヒ飲料様には上映会の協賛もしていただいています。

原監督は、オーディションのエピソードなどをお話くださいました。オーディションでどうやって選んだか、他のキャストの方のエピソードも交えて、とても詳しくお話くださいました。初めて明かされた内容も多かったと思います。

そして、50分経過。当初はトークショー全部で30分の予定だったのですが、「終電に乗れればいいよ」ということで、たくさん話していただきました。

最後に悩みを抱えている若者たちへのメッセージをいただき、「もう一つ」とお願いし、客席にも大勢いらしている地元の方(原監督の本当の地元の方々)へメッセージをお願いしたところ、「うちの家系を調べてみたんだけど、武田信玄に従ってきたのだけど、裏切って逃げて生き延びたんだ。」と思わぬ話が!なぜそんなお話をされたのかというと「照れくさいんだよ」と😆

それはそうですよね。まさに凱旋上映会ならではの展開でした。

そして、花束贈呈。

花束のプレゼンテーターは館林のフリースクール「まなびばシリウス」卒業生第一号で現在美術系の短大に通ってアニメの勉強をしている佐藤みささん。

原監督はフリースクールには思い入れがあるようで、トークショーの後、佐藤みささんといろんなお話をされていました。とてもいい機会になったなと思います。

客席のみなさんと記念撮影。

これにて、「かがみの孤城」上映会&トークショー、無事終了しました。

関係者の皆様、ご来場いただきました皆様、そして原恵一監督、ありがとうございました。

終了後に楽屋で原監督とお話させていただきましたが、これが第一歩ということで、今後も館林のアニメへの取り組みは続いていくと思います。

これからもよろしくおねがいします。

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