5月27日15時より、山本一太群馬県知事は定例記者会見を行いました。
20210527山本一太群馬県知事定例記者会見 – YouTube
その中から、新型コロナウイルス関連の内容をまとめました。
※記事内画像はモニター資料からの引用です。
国への新型コロナワクチンに関する緊急要望
山本県知事は、本日5月27日に菅総理大臣と加藤官房長官、河野新型コロナウイルスワクチン接種担当大臣に面会して、新型コロナワクチンに関する要望を行ったことを明らかにしました。
要望内容
主な要望は以下の3点。
- モデルナ製ワクチンの必要量の迅速な供給
- 接種の優先順位について柔軟な対応
- 県営接種センター設置などの財政的支援
菅総理からは群馬県が全国のモデルとして先進的な取り組みをどんどん進めてもらいたいという要望があったことを明らかにしました。
県営東毛ワクチン接種センターについて
試験運用状況
5月24日より試験運用が開始された東毛ワクチンセンターの運用状況です。
試験運用開始から、2運用日が経過したところですが、この2日間で301人の方が接種を受けました。
この2日間の接種において、特にトラブルは発生していないとのことです。
本格運用に向けて
また、ワクチンの打ち手(注射をする人)の確保に向けて、一昨日(5月25日)に県医師会、病院協会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会の代表、また医療機関の医院長、県立病院の医院長が集まり、県営ワクチンセンター運営体制協議会が開催され、山本県知事は協力を要請しました。
こうした医療関係者からの協力を受けて、6月1日からは1日1000人接種が可能な体制の確保に見込みが立ったと述べました。
予約受付開始
本日より、予約の受付が始まりました。
混乱を避けるため、段階的に拡充していきます。
館林市は6月1日より予約可能です。
予約対象市町村が追加になり、館林市に住民票のある65歳以上の方は5月29日正午頃より予約可能になりました。6月1日~6月7日のワクチン接種の予約が5月29日~5月31日の期間中にできます。詳しくは群馬県のページをご覧ください。(5月29日追記)
東毛ワクチンセンターについては以下の記事もご覧ください。
2つ目の県営ワクチンセンター
6月中に県央に2つ目の県営ワクチンセンター開設を開設すべく、準備が始まっています。
県内の感染状況
まん延防止等重点措置適用から12日が経過しました。
新規感染者数の推移
直近1週間の新規感染者数は先週の396人から309人まで減少しました。が、減少幅が小さくなっています。県内でインド変異株が1件初めて検出されました。インド変異株は従来種の2倍以上の感染力があるため、今後も油断できません。
警戒度移行の判断基準:感染状況
警戒度引き上げや引き下げをする際の判断基準となる数値です。
新規感染者数の基準値は1日平均20人。
現在値は47.4人/日。先週の60.9人/日から減少しましたが、まだ基準値の2倍を超えています。
経路不明の感染者数の基準値は50%。
現在値は38.0%。基準値よりは低いですが、気が抜ける数値ではありません。
検査の陽性率の基準値は7%。
現在値は6.6%。
新規感染者の状況(年代別)
複数の高齢者施設でクラスター発生もあったため、60歳代~の割合が高くなっています。
新規感染者の状況(推定感染経路別)
クラスター発生の影響もあり、福祉施設の割合が高くなっています。感染経路不明と家庭内感染の割合は変わらず高いです。
警戒度移行の判断基準:医療提供体制
人工呼吸器使用の基準値は74台中38台。
現在値は20台。先週の15台から上昇。
うちECMO使用の基準値は12台中5台。
現在値は2台。先週と変わらず。
人工呼吸器の稼働には多数の医療スタッフが必要です。人工呼吸器の使用率が上がるということは医療現場への負担が跳ね上がるということでもあります。
病床の稼働率の基準値は警戒度2で15%、3で40%、4で70%。
現在値は55.8%。先週の60.9%から5ポイント程度下がりましたが、国のステージ4の基準値50%を依然として超えています。感染者用病床は本日より20床増えて452床となりました。うち重症者用病床は2床増えて76床に。
宿泊療養施設の稼働状況は971室中228人。
10万人当たりの新規感染者数:保健所管内別
人口10万人あたりの保健所ごとの感染者数です。
先週の真っ赤な状況からは新規感染者数が減少していますが、まだまだ全域で新規感染者が出ている状況です。
まん延防止等重点措置による人流分析
まん延防止等重点措置が始まって以降の、拠点駅や繁華街における人出についての分析データです。
調査地点はJR高崎駅周辺と太田駅周辺の飲食店街です。
2ヶ所とも人流が2割程度減少しています。
このデータを見て、山本知事は県民の行動に対してありがたいと思う反面、地域経済へのダメージも頭に浮かび複雑な心境であると述べました。また、ワクチン接種を一日も早く完了して日常を取り戻したいとの決意を改めて表明しました。
集団感染事例紹介
集団感染事例、前回は焼き肉パーティでしたが、今回はカラオケです。そしてその後別の仲間と飲食。
感染の典型例ですね。リスクの高い行動は避けることで感染のリスクは大きく下げることができます。
PCR検査の拡充について
夜の街スクリーニング検査
群馬県で車、高齢者施設の職員などを対象にスクリーニング検査を実施しています。5月26日までに355施設12,268人に対して検査申込みを受けています。その対象を拡充し、接待を伴う飲食店や企業からPCR検査の受付を開始します。
対象
食品衛生法の許可を受けているスナック・バー・キャバクラ等の「接待を伴う飲食店」県内2442店舗の従業員を対象としたPCR検査の受付を開始します。
受付期間
重点措置区域以外
6月1日~28日
重点措置区域
6月18日~7月15日 ※酒類の提供自粛要請が解除された場合
感染地域モニタリング調査
特に感染が拡大している地域の企業を対象にモニタリング調査を行います。
対象地域
伊勢崎市、太田市、大泉町
人数
3000人
受付期間
6月8日~7月5日
申し込み方法
対象の店舗または企業に案内が送付されます。
検査を希望される店舗や企業は代表者が申し込みをすることになります。
申し込みフォーム
問い合わせ
050-1743-8960(9時~18時)