「愛郷ぐんまプロジェクト」で中之条ビエンナーレに行ってきた

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先月から、群馬県の観光支援キャンペーン「愛郷ぐんまプロジェクト第3弾『宿泊キャンペーン』」が始まりました。これは、宿泊費用の一部を群馬県が補助するという内容のものです。

第1弾の時は、草津温泉に泊まってきましたが、今回はどこに行こうか迷っていたのですが、ちょうど中之条ビエンナーレが開催されているのを思い出して、以前から行ってみたかったのでこの機会に行くことにしました。

実は中之条には、今年2月に中之条町独自の観光支援「如月キャンペーン」を利用して行きました。その時の記事はこちら。

如月キャンペーンで四万温泉に行った話

四万温泉に行った時に思ったのは、中之条町は道がいいので自転車で行きたいなあということでした。

なので、今回は鉄道と自転車で行くことにしました。

愛郷ぐんまで中之条ビエンナーレへ行く

中之条へ


ということで、館林駅からのスタートです。伊勢崎線で伊勢崎駅まで行って、JR両毛線、吾妻線と乗り継いで行きます。

中之条駅に到着。県内の移動なので楽ですね。前回はこのバスを利用しましたが、今回は自転車で自走します。天気予報は濃いくもり。昼前後に雨が降るようです。お昼ごはんのタイミングで雨宿りができればいいかなあというところです。

最初に駅前インフォメーションセンターに行ってパスポートを買います(1,500円)。パスポートは期間中有効です。1度買えば何度でも使えます。

パスポートといっしょに地図をもらいました。どう回るかを決めます。会場は大きくわけて、5会場。中之条町は広いのでした。

会場別のスポット数と参加アーティストの人数をまとめたものです。

  • 中之条市街地エリア(9ヶ所20人)
  • 伊参(いさま)エリア(11ヶ所58人)
  • 沢渡暮坂エリア(沢渡:5ヶ所13人/暮坂:2ヶ所2人)
  • 四万温泉エリア(5ヶ所16人)
  • 六合エリア(6ヶ所16人)

伊参エリアがスポット数アーティスト人数ともに最大のエリアとなっています。

宿は四万温泉に取ってあるので、今日の最後は四万温泉になるのは決まっています。

とりあえずの方針として、

1日目

中之条市街地エリア⇒沢渡エリア⇒四万温泉エリア

2日目

伊参エリア⇒六合エリア

と回ろうと決めました。すべてのスポットを回るのは最初からムリなのはわかっているので、そのあたりは時間と天候をにらみつつ臨機応変に決めていくことにします。

中之条市街地エリア

街なかのあらゆる場所が会場の一部になっています。ここは空き店舗をそのまま使って展示しています。

ここも空き店舗。探す楽しみがありますねえ。


中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」にも。ビエンナーレパスポート購入者は博物館入場料が無料になります。町を回遊して楽しんでもらおうという工夫がなされていますね。

旧廣盛酒造。酒蔵跡も展示会場になっています。

歴史ある建物と現代アートの融合みたいなおもしろさがあります。アーティストさんみんな好き放題やってますよねえ😁

この組み合わせは効果的で、現代アートに馴染みのない人でも、古い建物を見てまわるついでにアートも見るみたいなかんじで気負わず楽しめると思います。だからなのか、この日はどこの会場に行っても人がいっぱいでした。

ここも会場です。

それぞれの作品、おもしろいのですが、すべて紹介なんてことを始めるととんでもない量になってしまうので、はしょっていきます。それに作品は現地で見てこそだとも思うので、興味のある方はぜひ行ってください。11月14日までの開催です。

市街地エリアを11時過ぎに出て、沢渡エリアに向かう途中、雨が降ってきたので中之条ガーデンズでランチにしました。ここの展示スポットです。ここに来るまでもちょっと感じていたのですが、自転車で来る人のことはほぼ考慮されていません。自転車置場がどこにもなかったです。

この中之条ガーデンズも上の写真のように段差があるので、自転車を担いで移動する必要があります。売店に置かしてもらえるのですが、ただそこに置いていいですよというだけなので、不安があったので、担いで回りました。理由は後述しますが、中之条町は自転車で走りやすいので、自転車客へのフォローもするといいんじゃないかと思います。

お昼はカレーをいただきました。地元の根菜をふんだんに使ったカレーです。しゃきしゃきした食感が楽しめます。

沢渡エリア

雨が上がったので沢渡エリアに移動。ここは沢渡温泉手前にある、旧中之条町立沢田小学校です。旧学校がいくつも会場になっているようです。ここもそのひとつ。

学校はアートの展示には向いているのかもしれませんね。映像作品の展示も多かったです。広さのある暗室が作りやすいですね。

この時点で2時を過ぎています。沢渡エリアの他のスポットは奥に入ったところなので、時間的に厳しいのでパスします。カフェが出ていたのでコーヒーをいただきました。そうしているうちに晴れてきました。天気はなんとか大丈夫そう。

四万温泉エリア

コーヒーをいただいて、四万温泉に向かいます。どこを走ってもこんな感じでとても快適です。自転車で走るにはもってこいの場所です。

四万温泉に到着です。ここに至るまで、基本上りが続きますが、激坂みたいなところはないので、割と楽に登れます。景色もいいし(写真は略)、自転車いいですよ。

温泉の集落に入り、四万温泉エリア最大のスポットである旧中之条町立第三小学校に向かいます。この坂はかなりきついです。というか、乗って登るのは危険なので押し歩きします😅

この場所に来るなんてことは、ビエンナーレがあればこそですよね。そういう効果が計り知れないメリットをもたらしていると感じました。

旧中之条町立第三小学校

雰囲気がいいですねえ。ここに来るだけでも楽しいと思いますし、中之条ビエンナーレがその訪れるきっかけになっています。

現代アートと古校舎と。

窓から校庭を見ると、車がいっぱい。みなあの激坂をわざわざ登ってきたんですね。こんなに人が来ているとは思いもよらなかったので、びっくりです。

日が暮れてきたところで見るのもまたよろし。

学校をあとにして、時間いっぱい(16時まで)まわります。本日最後のスポットに行くために自転車をかついで四万川を渡ります。今日は自転車をいっぱい担いだなあ😅

四万川はめちゃくちゃ澄んでいます。

ようやくたどりつきました。いやー楽しい😆

ここに来るまでいろんな場所でいろんな作品を見てきましたが、その場所ですごしてみたいなと感じることが度々ありました。ここの展示も、この前でキャンプしたいなあと。アートといっしょにすごすのって楽しいんじゃないかなあ。校舎の展示も教室で泊まって作品とすごせたらいいと思いますね。なんてことを提案してみます。

展示時間が終わり、今日の宿へ向かいます。前回と同じ「はつしろ旅館」にお世話になります。

愛郷ぐんまプロジェクト「宿泊キャンペーン」で5,000円の割引を受けるためにぐんまワクチン手帳を提示し(スマホの画面)、書類に必要事項を記入して5,000円を無事いただきました。

その5,000円で、四万温泉の地ビール(わしの屋酒店で購入)と名物とんかつ店「あすなろ」のとんかつ弁当をテイクアウトして夕食タイムです。ビールもとんかつもとてもおいしい!

伊参エリア

はつしろ旅館で朝ごはんをいただいて、出発です。お昼がいつ食べられるかわからないので多めに食べました。

昨日来た道を戻ります。下りが続いて冷え冷えです。ここで分岐が。伊参エリアへは左折。国道から町道に入ります。

事前にわからなかったのですが、これから行くところは四万温泉より標高が高く、780mほどあるようです。ひたすら下って、その後はひたすら登りです。けっこうきつい😅

途中、太陽光発電の湖がありました。これもアートにできないのかなあ。なんて思ったり。

汗だくになりながら伊参エリア、最初の目的地「やませ」群馬県最大の民家だそうです。中之条駅からやませまで無料送迎バスが運行しているようですね。伊参エリアには路線バスが無いためそうしているそうです。

でっかい玄関!

ここには多くの作家の作品が展示されていました。

場所を生かして、というより共存?共鳴してるかんじ。おもしろい!

やりたい放題感がいいです。

これも作品です。奥の山間を見るとけっこう高い場所なんだということが実感できます。さに自転車でくると体感もできるんですね。汗は出ますが😅

やませから下って伊参スタジオ(旧中之条町立第四中学校)へ。ここは中之条の映画の拠点となっているようです。「伊参スタジオ映画祭」秋に開催もしています。

ということもあってなのか、映像作品多めでした。

これも、教室に泊まれたらなあと思っちゃいますね。実現は難しいのかもしれませんが。

道路脇にも作品が!ほんとに町中ですよ。


道の駅「霊山たけやま」ここもスポットのひとつです。人気のお蕎麦屋さんでランチにしようと思ったのですが、鉄道の時間の都合上難しいので残念ながら断念しました。

これも展示作品です。

近くの親都神社にもありました。

中之条駅から長野原草津口駅へ移動

ここから急いで中之条駅に向かい、長野原草津口駅に移動します。

長野原草津口駅は草津温泉への玄関口となる駅で、長野原町にあるので、電車で移動する場合はいったん中之条町を出ることになります。

六合エリア


国道292号線を通り六合エリアに向かいます。眺めがいいですねえ。道も走りやすい。総じて中之条町に連なる道路は走りやすいです。自転車乗りにアピールしたら来ると思いますね。だから、現状はちょっともったいない。

六合エリア赤岩集落に到着です。ここは重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)として指定されています。雰囲気がありますね。国道から集落に向かう道はちょっとキツい坂がありましたが、距離が無いので、なんとでもなります。そこに見える建物は「かいこの家」で養蚕の古い機械などが展示されていて、それに溶け込むように作品が展示されていました。(写真略)

雰囲気がいいですねえ。歩き回るだけでも楽しい。

「お蚕さんの里」ここにも展示があります。


この作品は音楽の自動演奏。もういろんな作品がありますよ。だから飽きない!

六合エリア最大の展示スポット「湯本家 長英の隠れ家」江戸時代の蘭学者高野長英が幕府から逃れるために一時期隠れ住んだそうです。

こちらも作家さんがやりたい放題やってますよ。

抜けた床を活かした展示も。


と、楽しんだところでだいぶ日が落ちてきました。この時期は日が沈むのが早いですね。駅に戻ります。

帰路

道の駅では蕎麦を食べそこねて、六合エリアには食べるところがなく、長野原草津口駅前の立ち食いそば屋とキオスクが合体したようなお店で遅い昼食をいただいて帰ります。

右が特急、左が普通列車。左に乗ります。

19時には館林に戻りました。いやー近い。

中之条ビエンナーレに行ってみて

想像していた以上におもしろかったです。また、来場客の多さには驚きました。空き店舗や廃校にあんなに人が来るなんて不思議ですよ。そういうところにも工夫をすれば人が来るんですね。

砕けた言い方をすると、中之条ビエンナーレは現代アートのスタンプラリーなんだと思います。そう捉えると、参加者は行きにくいような場所でも行きたくなるし、それがまた楽しいと感じるのでしょう。現代アートはその媒介になっているのと同時にこのイベントの主役でもあるわけです。おもしろいなあ。中之条ビエンナーレが長く続いている利用がわかった気がします。

自動車で回るのが一番便利ではあるでしょうが、自転車で行ったことでわかったこともたくさんありました。電車でもバスで各会場を回ることができるので、多様な楽しみ方ができると思います。

希望を言うとすれば、作品といっしょにお泊りできたらいいなあと思います。実現は難しいかもしれませんが、あの場所で作品といっしょにすごすのはきっと楽しいと思いますよ。

それから、もう少し自転車での来場者への配慮をしてもらえればと思います。安全に自転車を止められる場所を設けてもらえれば。むしろ自転車客を呼び込むくらいでもいいんじゃないかなと思います。道がいいからね。

それと、スタンプラリー愛好者を少し刺激する要素があるともっと来ると思いますね。スタンプラリーの舞台としてのポテンシャルは高いと思いますよ。

関連リンク

中之条ビエンナーレ 国際現代芸術祭 NAKANOJO BIENNALE

愛郷ぐんまプロジェクトについて

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