米屋は2020年5月6日をもって閉店しました。(2020年5月7日記)
以下は、営業当時の内容です。
館林のラーメン屋さんの話をするならば、避けては通れないお店の筆頭が米屋なのでしょう。
ということで、今回は「米屋」です。
例によってこの米屋も町のハズレにあります。
米屋(大新田町)
タイトルにも入れましたが、米屋は館林市外の人たちの間で一番有名な館林のラーメン屋さんだと思います。それはなぜか?もちろん、ラーメンがおいしいからなのは間違いありません。でもそれだけではないようです。行ったことのある方ならおわかりでしょう。とりあえず行ってみましょう。
県道7号佐野行田線、通称5号道路を佐野方面に向かうと、左手にガソリンスタンド、右手にセブンイレブンのある交差点を右折します。しばらく進むと左手に以下のような謎の建物(?)が見えてきます。
ぱっと見、なんだかわかりません。たぶん知らないで来た人はそのままスルーしてしまうでしょうが、ここが米屋です。え?店?どこ?
この位置から振り返ったのがこの写真です。この右手の空き地のようなところがお店の駐車場です。真ん中の電柱のところに「ラーメン米屋」とあるので、ここが米屋だということがわかりましたね。少し安心しました。
道沿いに近づいていくと「営業中」の文字が見えてきます。でもやっぱりラーメン屋さんには見えませんね。やっぱり。初めて来た方はここまで来て引き返してしまう方もいるかもしれません。
そしてお店の正面に。ここが米屋です。「塩」「自家製細麺」の文字が目につきます。
店内に入りました。外見通り店内は狭いです。居酒屋風?カウンター席のみで10人も入ったら超満員です。店主のおやじさんは手の空いている時はこの場所に座ってます。
メーニューです。いい感じですね。塩ラーメンが一番人気なので今日は塩ラーメンにします。
するとまもなく塩ラーメン登場。細麺だからなのか早いです。いつ見てもきれいだなあ。毎回ラーメンが出てくると、テレビ番組「劇的ビフォーアフター」の「なんということでしょう!!」のナレーションが脳内再生されます。お店の外観とこのラーメンのビジュアルが結びつかないんですよね。
かんじんのラーメンは、鶏ベースのスープです。鶏がかなり濃いです。濃いと言っても最近よくある白湯スープではなく透き通った清湯スープです。清湯で濃いんです。油は浮いてますがドロドロでもギトギトでもなくさらっとすっきり澄んだスープです。少し酸味を感じることもあります。よくある鶏がらスープとも違います。なんとなく豚骨スープ的でもあります。これは個人の感想ですが。
能書きはさておき、ともかくうまいスープです。これに似たスープを私は知りません。
米屋は「地鶏ラーメン研究会」というラーメン店開業支援をしているところの出身なのですが、他の「地鶏ラーメン研究会」出身店とはかなり異なるスープを出しています。独立されてから研究されたのでしょうね。その結果、今のスタイルになったのだと思います。
※参考 地鶏ラーメン研究会
ではラーメンの続きを。
チャーシューを見てみます。チャーシューは、柔らかいけど噛みごたえがあって味がしっかりついています。煮豚というよりも香ばしい感じがします。ちなみに「トロトロチャーシュー麺」はチャーシューが巨大化するそうです。
instagramから
確かに巨大です!
そして自家製細麺
自家製細麺はこれもまた独特で何かに例えようがないのですが、軽いですね。すると入ります。スープに合わせてこのような形態になったのでしょうね。だからこのスープにはよく合う麺だと思います。
こんな感じで、とても個性の強いラーメン屋さんです。
初めての方は尻込みしてしまうかもしれませんが、おやじさんはやさしい方なのでご安心を。
個性豊かな館林のラーメン屋さん
それにしても、つくづく思うのですが、館林の町のハズレのラーメン屋さんは個性が強いですね。なにかの真似ではないオリジナリティを持っています。それでいて、手打ちラーメンの伝統も強く残っています。
伝統と革新が高いレベルでせめぎ合っている地区はそうそうないのではないかと思います。だからラーメンをまちの売りにするのはいいと思うんですよね。なので、「らーめんのまち館林」を勝手に推進したいと思います。
みなさんもぜひ館林の個性的なラーメン屋さんに行ってみてください。米屋ももちろんオススメですよ!
- 住所
- 館林市大新田町345-6
- 営業時間
- 11:30~13:30 18:00〜21:00
- 定休日
- 火曜日・第一日曜
- 関連サイト
- 米屋(ラーメンデータベース)