4月1日の日曜日の午後、こんなツイートを見かけました。
【本日写真展最終日❗️❗️】
大変ご好評いただいております、ロヒンギャ難民写真展「Oroscopo」もおかげさまで本日最終日を迎えました!!ロヒンギャ民族について少しでも知っていただけるよう、スタッフ一同尽力しております?是非お立ち寄りください??♀️ pic.twitter.com/RHY6KdTa0j— ロヒンギャ難民ドキュメンタリー (@hikari_doc) 2018年4月1日
昨年盛んに報道されたこともあってご存じの方も多いかと思いますが、ロヒンギャといえば、難民として祖国を追われ日本に渡り、200人を越える人々が館林で暮らしています。
ロヒンギャ問題については、こちらのページなどをどうぞ。簡単に語ることは出来ない問題です。
今知ってほしい、ロヒンギャ難民についての5つの事実|国連UNHCR協会
ロヒンギャ問題はなぜ解決が難しいのか / 根本敬 / 東南アジア近現代史 | SYNODOS -シノドス-
私は2015年に館林のロヒンギャの方が渋谷でデモ行進をした時に参加したことがあります。館林民にとってロヒンギャは身近な隣人です。そのロヒンギャの写真展をやっている!行きたい!しかし今日まで。でも21時までやっているということなので、今から行けば間に合うということで行ってきました。
ロヒンギャ難民写真展 Oroscopo
写真展の会場は横浜市の綱島駅近くにあるカフェ「POINT WEATHER」です。
いいかんじのお店ですね。
店内には若い方がいっぱい!びっくりしました。こういう硬い内容の展示会はだいたい年配の方ばかりという場合がほとんどですが、若い活気で満ちていました。すごいなあ。
写真は大きく2つにわかれていて、ハンガリー在住の写真家David Verbercktさんがビルマ(ミャンマー)やロヒンギャの避難キャンプのあるバングラデシュで撮影したモノクロ写真。それと、写真展を主催した「慶応大学公認団体S.A.L」の「ロヒンギャ難民プロジェクト」の学生さんが日本国内(館林や都内)で撮影したカラー写真。モノクロとカラー、難民キャンプと日本という対比を意図してこのような展示をしたそうです。
話をすることに夢中になってしまい、写真をあまり撮らなかったのですが、手前に写っているカラー写真は館林で撮影されたものです。一枚は館林市が開催した外国人向けの防災訓練の様子です。ロヒンギャ難民プロジェクトのメンバーのひとり久保田徹さんは館林に30回以上通われているそうです。このことにもとてもびっくりしました。そんな人がいるのだなあと。館林の住民としては隣人であるロヒンギャに関心を持ってくれることはありがたいと思いました。他のメンバーの方もほとんど全員館林には来ているそうです。このプロジェクト自体5年以上続いているとのことで、メンバーが入れ替わっても、代を重ねて続けているんですね。すごい!
これだけロヒンギャに関心を持っている人たちが、館林市の難民受け入れという前例のない取り組み(防災訓練など)はとても高く評価されていました。
地元民でそのことをわかっている人がどれだけいるのかなあと、少し複雑な気持ちになりました。やはり、行政の人も自分たちがやっていることを広く知らしめていく必要があると思いましたね。従来の広報は行事事を伝えるとか連絡とか、そういうことでほとんど費やして来ましたが、それだけではなく、自分たちが何をやっているのか、それを伝えていく必要があります。新しい広報のあり方を考えていかなければなりません。
右がPOINT WEATHERの店主の方です。ロヒンギャ難民の受け入れの問題は日本の将来にも関わっていくことではないかと、そんなお話をしました。館林はロヒンギャを含めて多くの外国人が暮らしています。特に大きなトラブルというのは聞かないです。そのことが市の外からは注目されることなんですね。地元にいるとあまり実感できませんが。でも確かに異文化の人々とうまく共存している。行政も試行錯誤を重ねながらも外国人が安心して暮らせるような取り組みを行っている。そういう点は地元民もちゃんと見てあげないといけません。
だから、写真展に行って、地元民への宿題をもらったような気分になりました。
若い方が皆ロヒンギャのことを話している。これはやっぱり驚きでした。館林でも話がしたいですね。
最後に「Light up Rohingya」という映像作品を紹介します。これはロヒンギャ難民プロジェクトの学生さんが制作されたドキュメンタリーです。「UFPFF 国際平和映像祭 学生賞・AFP通信賞受賞」作品です。館林の映像もあります。
彼らはロヒンギャのことを知るためにビルマやバングラデシュに何度も足を運んでいます。あるメンバーの方は「ロヒンギャについては区切りを付けたいけれども、やることがどんどん出てきて区切りが付けられない」と話されていました。それだけ強く深く能動的に関わっているんですね。そうした方が作った映像です。ぜひ見て下さい。特に館林の方に見て欲しいです。
YouTubeで直接見る場合はこちらからどうぞ。
ライトアップロヒンギャ Light up Rohingya【documentary full ver.】 – YouTube
POINT WEATHERでいただいた、チャイとかぼちゃプリン。とてもおいしかったです。また行きたいな。
関連リンク
ロヒンギャ難民PJT(S.A.Lの中のプロジェクト)
礼拝、食事の制約は? 外国人が災害に備え訓練(防災訓練について上毛新聞の取材記事)