森永乳業館林工場跡地で工事が始まっている

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大街道二丁目と北成島町(一瞬高根町)に、県道2号線(前橋館林線)と国道122号を東武伊勢崎線をまたいで結ぶ高根跨線橋があります。

県道2号から高根跨線橋に入り、ループを降りてきたところの右手に、かつて森永乳業館林工場がありました。地図の赤点のところです。

工場があったのは、もう40年以上前のことで、知らない方も多いかと思います。

渋沢社史データベースに『森永乳業五十年史』の記載がありました。

森永乳業(株)『森永乳業五十年史』(1967.09) | 渋沢社史データベース

何らかの事情で休業していた館林工場が、昭和36年(1961年)7月に再開されたことがわかりました。この館林工場がいつまで使われていたのかはこの社史ではわかりませんでしたが、私の記憶にかろうじて稼働中の工場の記憶があるので、昭和50年頃までは工場があったのではないかと思います。

牛乳キャップ収集家の方のブログに森永乳業館林工場で生産された牛乳やヨーグルト、マミーなどのキャップの写真がありました。すごい!

【群馬県/10-26】森永乳業館林工場 – 牛乳キャップ収集家の活動ブログ Milk Cap Archive

で、本題です。

この工場跡地は、工場閉鎖後、40年は経っていると思いますが、ほとんど使われていなかったと記憶しています。

それが、最近工事が始まっているようです。なので、見てきました。

森永乳業館林工場跡地

高根跨線橋を東武線東側から西に回りループを降りてきたところに、森永乳業館林工場跡があります。

ここで工事が始まっています。

周囲をぐるっと回ってみます。東側の細い道。

南側から見たところ。

西側に回り込みます。まだ何ができるのかわからない状態ですね。

大きなクレーンが見えます。

壁の一部が透明な板になっていたので、中が見えました。まだ基礎工事をやっているようですね。

一周したところで、掲示物を見てみましょう。

虎昭産業 館林工場

建設しているのは、虎昭産業の館林工場でした。

労災保険関係成立票に記載されている事業の期間は2022年9月5日~2024年4月30日。

ということで、完成まで1年以上先ですね。

建築面積は5,450.65㎡、建築物の高さは11.90m、1棟で一部2階建ての建物ができるようです。

虎昭産業について調べてみました。

セブンイレブンの惣菜やパンを作っている会社なんですね。

虎昭和産業のサイトから引用します。

~『創意工夫の連続と変化に対応した業態転換』への挑戦~ 株式会社虎昭産業は、2021年に創立45年を迎えた、セブン-イレブン向けの食品を製造する会社です。
お得意先様と共に、おでん、お惣菜、サンドイッチと、色々な商品に取り組んで来ましたが、お客様のニーズに合わせて、その時々に業態自体も変化をさせてきました。最近では、原材料のこだわり、製法追及による差別化商品を、開発、製造、品質管理がタッグを組み 実現させていて、お得意先様から表彰を頂けるようなヒット商品が次々生まれています。
現在は、栃木・茨城・北関東もおかの3工場で毎日約20万食の商品を製造しており、商品は北関東・首都圏のセブン-イレブン店舗にお届けしています。

引用:虎昭産業について|株式会社虎昭産業

現在、工場は佐野市の栃木工場、守谷市の茨城工場、真岡市の北関東もおか工場があるようです。いずれも北関東で、残る群馬県の工場が館林にできるということですね。

セブンイレブン向けの食品を製造するようになったのは1977年のおでんが始まりのようです。

会社沿革|会社案内|株式会社虎昭産業

来年には館林工場からセブンイレブンに惣菜やパンが出荷されることになりますね。

【追記】開業は2024年3月

虎昭産業館林工場の求人が始まっています。

商品開発の募集内容(群馬県館林市) 株式会社虎昭産業の採用・求人情報

この求人に2024年3月に館林工場がオープンするとの記載がありました。

【建設中】虎昭産業 館林工場
住所
群馬県館林市北成島町
サイト・SNS
株式会社虎昭産業
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