2014年に出版された館林藩を舞台とした歴史小説『遥かなる城沼』の文庫版が1月8日に発売されました。
文庫版の解説を書かれた立川談四楼さんのツイートです。
『遥かなる城沼』安住洋子・小学館文庫の解説を書きました。我が上州館林が舞台の時代小説です。村瀬惣一郎たち三兄妹の成長とそれぞれが得る友情が丹念に描かれ、芯を館林藩の御家騒動が貫き、その中で父源吾の家禄を減らされた理由が浮かび上がり–何と今その館林へ向かう道中という奇遇。本日発売。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) January 8, 2019
遥かなる城沼
文真堂書店 瀬戸谷店で購入しました。レジのところにPOPがありました。ちなみに向かいのワンダーグーにはありませんでした。
まだ読み始めたばかりですが、言葉遣いはほぼ現代語なのでとっつきやすいと思います。
人の絆の大切さを描いた書き下ろし時代小説
館林藩の武士である村瀬家の長男惣一郎は、弟や妹、友人と塾や道場通いを続けていたが、藩校に行くことになった弟に幼馴染みの寿太郎が乱暴し、惣一郎から離れていった。父源吾は、罪人を逃がしたことで家禄を減らされていたが、何か事情がありそうだった。そのうち成長した惣一郎は、病に倒れた父に代わって藩の仕事を行うようになる。
そんなある日、筆頭家老の岸田が殺された。表向きは、病死とされた。それは藩を二分しての内紛が背景にあり、源吾は牢破りの件もその派閥争いと関わりがあると、真相を語ったのだった。
やがて、浜田藩への国替えが決まる。嫁を迎え子どもの生まれた惣一郎は、家族とともに、主君の松平斉厚に従った。そこに故郷に帰りたいと、寿太郎からの手紙が届く――。 家族や友情の絆の大切さを歌い上げた、著者久々の書き下ろし時代小説。