8月3日、山本一太群馬県知事は警戒度の引き上げについての臨時記者会見を行いました。
20210803山本一太群馬県知事記者臨時会見 – YouTube
その内容をまとめました。
※記事内画像はモニター資料からの引用です。
群馬県、警戒度「4」へ引き上げ
山本知事は、急激な感染拡大、東京の状況、近隣県の動向など踏まえ、警戒度を上限の「4」に引き上げることを決めました。対象は全県です。
期間
8月4日(水)から
※期限はありません。
対象
群馬県全県
要請内容
不要不急の外出自粛
日用品の買い物、通勤・通学・通院などを除き不要不急の外出自粛要請
特に20時以降の外出は控える
飲食店などへの時短営業要請
また、飲食店などへの時短営業要請が出されます。周知期間を設けるため、要請は8月7日からです。
※8月5日追記
8月8日より群馬県にまん延防止等重点措置が適用されることになります。それに伴い、要請内容に変更があると思われます。
今回の時短要請は今までと異なり、お酒を出さない喫茶店なども対象となります。
喫茶店を加えた理由としては、第5波の今まで経験したことのない状況へ対応するためとのこと(クラスターの発生あり)。
要請期間
8月7日(土)~8月20日(金)
対象地域
県内全域
対象業種
飲食店全般
例:飲食店、喫茶店、バー
※お酒を提供しない店舗も対象となります。
※「ストップコロナ!対策認定店」は営業可能(接待を伴う飲食店は除く)
営業時間
営業は20時まで
酒類提供は19時まで
協力金
中小企業は1日あたり2.5~7.5万円を予定
大企業は1日あたり20万円上限
学校・イベントについて
警戒度「4」に伴う学校やイベントなどの対応です。
学校
通常の教育活動を継続、部活動に関しては基本的には構内でのリスクの低い活動を行い、対外試合や宿泊を伴う活動は自粛(全国大会、関東大会等は参加可)
イベント
人数制限の変更無し
今まで以上に感染防止対策の徹底を
県内の感染状況について
警戒度を上限の「4」に引き上げることになった最大の理由である県内の感染状況です。
今週は707人。先週は212人。3倍以上の増加が続いています。かつて無いペースでの感染者増です。なお、第4波のピーク時は1週間の新規感染者数が630人でした。すでにその数字を上回っています。
警戒度移行の判断基準
感染状況・医療提供体制の客観的な数値です。
新規感染者数の基準値は1日平均20人。
現在値は87.3人/日。1週間前から3.5倍増。
経路不明の感染者数の基準値は50%。
現在値は51.4%。市中感染が広がっています。
検査の陽性率の基準値は7%。
現在値は10.0%。
人工呼吸器使用の基準値は74台中38台。
現在値は2台。先週は2台。
うちECMO使用の基準値は12台中5台。
現在値は0台。先週は0台。
病床の稼働率の基準値は警戒度2で15%、3で40%、4で70%。
現在値は43.0%。連日4%近くの増加で、このペースが続くと来週には80%に到達します。
宿泊療養施設の稼働状況は971室中236人。こちらも急激に増加しています。
ワクチンの効果について
ワクチン接種と感染についてのデータです。
ワクチンを、
未接種または1回接種後の感染割合は
約138万人中3,365人。感染した人の割合は0.24%。
2回接種後の感染割合は
約56万人中10人。感染した人の割合は0.0018%。
ワクチンを2回接種した人の感染割合は、それ以外の人(未接種・1回接種)と比較して、136分の一まで減少しています。
ワクチンが感染防止にこれだけ有効だというデータです。
山本知事は、ワクチン接種センターを大いに活用してもらいたいと強く要請しました。
知事からの緊急メッセージ
内容は前回の定例記者会見と同じですが、山本知事は改めて、県民に向けて訴えました。
参考:第5波について
第5波がどんなものなのか、可視化したグラフを掲載します。
データは新型コロナウイルス 日本国内の最新感染状況マップ – NewsDigestからの引用です。
全国・新規感染者と感染者累計の推移
2020年1月15日から2021年8月3日までの全国の新規感染者数と累計感染者数の推移です。
第1波から第5波まで見て確認できます。その規模は第1波(2020年4月頃)と第2波(2020年8月頃)と第3波(2020年11月から2021年2月にかけて)、第4波(2021年4月から5月)とでは全く規模が違い、さらに第5波はそれ以上の規模とスピードで感染拡大しているのがわかります。
全国 人口10万人あたりの新規感染者数
10万人あたりの新規感染者数です。こちらのグラフは波がよりはっきりわかります。今から見ると、第1波、第2波はとても小さい波だったと言えます。ただ、その時点では今ほど対策が進んでいなかったので大したことが無かったというわけではありません。
それでも、第3波、第4波は桁違いであり、現在始まった第5波はそれ以上の規模でまた急激に拡大していることがはっきりわかります。これがデルタ株の威力なのでしょう。
感染防止対策はこれまで以上にしっかり行う必要があります。
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