館林市が災害協定を結んでいる自治体まとめ

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2011/4/16下町夜市にて、東日本大震災避難者支援のチャリティ活動

2020年2月7日に、館林市は埼玉県加須市と災害時相互応援協定を結びました。

協定の内容を簡単に言うと、災害が発生した場合に、お互い助け合いましょうというものです。具体的には被災者を収容する施設や食料の提供、必要な人員の派遣などを行うということですね。

2019年10月の台風19号の際、加須市北川辺地域などから加須市民を館林市内の避難所に避難したということがきっかけになり、加須市側から申し出があり、館林市がそれを受け入れて協定を結ぶことになったそうです。

一般にこのような協定を「災害時応援協定」と呼びます。協定の内容はその都度異なる場合がありますが、基本的には相互協定であり、災害時に助け合うための約束ですね。

ちょうどいい機会なので、現在館林市が災害時応援協定を結んでいる自治体を調べてみました。

調査には館林市役所安全安心課にご協力をいただきました。

館林市が災害時応援協定を結んでいる自治体

協定の締結日順にまとめています。協定ごとにまとめているので、同じ自治体が複数回出てくる場合があります。名称が同じでも内容が異なる場合は別扱いとしています。

※2020年(令和2年)2月28日現在

東北自動車道内の館林・佐野藤岡インターチェンジ間における消防相互応援に関する協定

栃木県佐野市 (昭和47年11月13日)

消防相互応援協定

群馬県前橋市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、太田市、沼田市、渋川市、富岡市、藤岡市、吾妻町(現東吾妻町) (昭和49年12月24日)

特殊災害消防対策相互応援協定

群馬県桐生市、伊勢崎市、太田市、栃木県足利市、佐野地区広域消防本部 (昭和51年12月20日)

※締結時は「群馬県桐生市、伊勢崎佐波広域、太田地区消防組合、足利市、佐野地区広域消防本部」でしたが、自治体の名称変更に伴い現在に至ります。

消防相互応援協定

栃木県佐野市、足利市 (昭和55年6月16日)

栃木地区広域行政組合 (平成1年3月28日)

埼玉県羽生市、行田市 (平成23年4月1日)

埼玉東部消防組合 (平成25年5月8日)

水道災害相互応援に関する協定

群馬県桐生市、太田市、栃木県足利市、佐野市 (昭和58年6月29日)

群馬県みどり市を加え再締結 (平成18年7月11日)

東北高速道路管内市町(組合)消防相互応援協定

埼玉県川口市、さいたま市、蓮田市、白岡市、羽生市、久喜地区消防組合、加須地区消防組合 (平成4年3月21日)

榊原公ゆかり都市災害時相互応援に関する協定

愛知県豊田市、新潟県上越市、兵庫県姫路市 (平成8年5月29日)

大規模災害時における相互応援に関する協定(周辺)

群馬県桐生市、太田市、栃木県足利市、佐野市 (平成9年7月29日)

群馬県みどり市を加え再締結 (平成18年7月11日)

大規模災害時における相互応援に関する協定(遠隔地)

埼玉県志木市 (平成9年8月4日)

東京都昭島市 (平成18年3月27日)

茨城県龍ケ崎市 (平成24年5月30日)

館林市ほか5町水道災害相互応援に関する協定

群馬県板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町 (平成9年10月6日)

群馬県水道災害相互応援協定

群馬県・各市町村 (平成13年2月9日)

群馬県防災航空隊支援協定

群馬県 (平成18年3月27日)

群馬県消防相互応援協定

群馬県内全消防本部、局 (平成19年9月4日)

群馬県災害廃棄物等の処理に係る相互応援に関する協定

群馬県・各市町村 (平成20年4月1日)

災害時における友好都市相互応援に関する協定

山形県天童市 (平成20年10月1日)

鉄道災害時における鉄道事業者と消防機関との連携に関する協定

東武鉄道株式会社、太田市消防本部、桐生市消防本部、伊勢崎市消防本部 (平成21年7月1日)

足利赤十字病院ドクターカー運用に関する協定

足利赤十字病院、足利市消防本部、佐野地区広域消防組合消防本部、太田市消防本部、桐生市消防本部 (平成21年8月19日)

災害時における相互応援協定

茨城西南地方広域市町村圏事務組合 (平成24年1月1日)

練馬区と館林市との災害時における物資等の支援に関する協定

東京都練馬区 (平成24年3月27日)

災害時における館林市邑楽郡隣接一市五町相互応援協定

群馬県板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町(平成25年3月26日)

廃棄物と環境を考える協議会加盟団体災害時相互応援協定

茨城県北茨城市ほか67自治体 (平成25年7月12日)

災害時における相互応援に関する協定

埼玉県行田市 (平成29年12月15日)

災害時における相互応援に関する協定

埼玉県加須市 (令和2年2月7日)

(参考)原子力災害における水戸市民の県外広域避難に関する協定

※これは相互協定ではありません。

茨城県水戸市 (平成30年2月15日)

調べてみて(協定の傾向など)

時系列で並べてみて見えてくるのは、昭和の時代の防災は主に消防であったことがわかります。やはりその頃は火災が一番身近にある災害だったのでしょう。

その後、水道災害を対象とした協定が多く締結されています。

そして平成の後半あたりから、大規模自然災害を対象にした協定が盛んに結ばれるようになりました。内容には避難者の受け入れや物資の支援などが盛り込まれています。近年それだけ自然災害の発生が増えていることの現れだと言えましょう。

自治体に着目すると、栃木県佐野市との協定が多いです。消防に水道に、そして大規模自然災害、あらゆる災害についての協定を交わしています。昨年10月の台風19号の時には、「大規模災害時における相互応援に関する協定」に基づいて館林市から佐野市へ職員の派遣等を実施したそうです。いざというときに役立ったわけですね。

また、近年は行田市や加須市といった埼玉県の自治体との協定締結が続きました。館林の立地を考えれば県という枠組みを越えて協力しあうことは不可欠です。

こちらの記事もあわせてご覧ください。

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館林市地域防災計画 | 館林市公式ホームページ